【マンション「間取り図」実例】リノベはせず、家具やカーテンで仕切って息子3人の“個室”に<77m2/2LDK>
This layout makes it really convenient for…!:動線、部屋割り、空間使い…暮らしやすさのカギはここにあり みんなの「間取り図」大図鑑
リノベや家具の配置替えなどで、家事の時短や子どものプライベート空間を叶えた間取りをご紹介。同じ広さでも、自分たちの暮らしに合う工夫で、暮らしの満足度はぐっと上がります。間取り図って、見ているだけでワクワクしませんか?
リノベはせず、家具やカーテンで仕切って息子3人の“個室”を
【マンション】 ・77m2/2LDK ・妻、夫、長男15歳、次男13歳、三男10歳 ①家族共通の趣味で読書のための憩いの図書コーナー ②ひと部屋を棚で仕切って長男と次男の個室に ③次男のものが散らかる場所に専用の棚を導入
④子どもが個室で過ごすときはマルサイさんがソファでひとり時間を ⑤リビングダイニングの一角をカーテンで区切って三男の個室に
●マルサイさん エッセイ漫画家 育児やランニングなどの著書多数。最新刊は『2LDK5人家族3兄弟 ある日突然、子どもに「自分の部屋が欲しい!」と言われたら』(主婦と生活社)。
新婚当初、実家の近くにマンションを購入。3人のお子さんができ、楽しく暮らしていたはずが。 「おい、こっちの領域に入ってくるな、お前のゴミはそっちで捨てろと、子どもたちが思春期に入ってからは、小競り合いばかりで。次男から個室が欲しいと懇願されたこともあり、後回しにしてきた子ども部屋問題と向き合うことに」 引っ越しやリノベーションを考えたことも何度も。 「でも、私たちが最後に行き着くのはいつも『子どもたちはいつか出ていくし、残るのは夫婦だけだよね』という事実。子どもがもっと大きくなったら、家にいる時間も激減するはず。ならばこの数年間だけ工夫してみようと」 夫は自営業で自宅が仕事場のため、2つある個室の1つは埋まっている状況。そこで残り1室の中央にオープン棚を置いて半個室を2つ作り、長男と次男の部屋に。 「三男の部屋はまだいいか、と思っていたのですが、図書コーナーを設けるプランが生まれたことで、リビングダイニングの一角に三男の半個室も作ることに成功。全員にプライベート空間ができたことで、明らかに兄弟げんかが減りました。長男や次男が三男に話しかけるときも、わざわざカーテン越しに“ちょっといい?”とお伺いを立てちゃって。お互いを尊重する心が少しだけ芽生えたようです。間取り自体を変えなくても、部屋割りやレイアウトの工夫で、こんなにも家族の関係性を変えられるんだと、自信にもつながりました」