点取り屋、抜群の嗅覚 横浜Mのアンデルソンロペスが得点王へ前進―Jリーグ
試合後の取材エリア。 横浜Mのアンデルソンロペスが大事そうにボールを小脇に抱えて姿を見せた。3得点で勝利に大きく貢献。チームメートとおぼしきサインがいくつも記されたハットトリックの「記念品」に視線を落とし「(母国の)ブラジルに持って帰ります」と笑みを浮かべた。 三つのゴールはそれぞれ永戸、ヤンマテウス、植中のアシスト。出し手からパスをうまく引き出す、点取り屋の嗅覚といったところか。J1で2年連続20得点超えを記録する数字にも表れている。 特に足元に収める技術の高さが光った。「常に僕を見てくれていること、いつでも質の高いパスが来ることを知っている。だからこそ常に準備している」。これが感覚を研ぎ澄ます極意だという。 23ゴールでランキングトップに浮上。2年連続の得点王へ一歩近づいた。敵将の横内監督が「お前、点取り過ぎだよ」と苦笑いを浮かべながらたたえると、日本語で「ごめんなさい」というちゃめっ気も見せるエース。残り2試合で、どこまで積み上げるか。