自分の応援演説に来てくれた安倍元総理が撃たれた 真横にいた佐藤参院議員が明かす「申し訳ない気持ちで過ごした1年」
「安倍先生という政治家が銃で殺害された。事件の当事者としては、被害者は安倍先生であり、遺族の皆さんであると忘れないでほしい。その点を踏まえない報道や言論には違和感を持ちました。テロに理由を与えてはいけないと思います」 ▽歴代最長の首相なのに若手にも気さく ―安倍氏はどのような政治家でしたか。 「歴代最長の首相を務めたにもかかわらず、若手にも気さくですし、顔や名前、バックグラウンド、地元のことをよく知っていました。批判を恐れずに戦う政治家でもありました。黙って自分の身を守るだけでは駄目だと強く感じました」 ―今後、力を入れたい政策はありますか。 「安倍先生が先鞭をつけた子育て支援をはじめとする全世代型社会保障や、日台関係の強化、そして1人でできることではありませんが、憲法改正に取り組んでいきたいです」 ―改めて事件をどう捉えていますか。 「あの2回の大きな音を銃声だと思った人はほぼいなかったと思います。著名な政治家が選挙演説に立つ場合、銃や爆弾によるテロや犯罪が起こりうると想定して、警備に当たらないといけないと思います」
「事件後、警察庁は検証報告書を出しましたが、今年4月には岸田文雄首相が和歌山市で事件に遭いました。なんでこんなことがもう一度起こったのかと非常に怒りを感じました。警備の在り方をもっと真剣に追求していかないと駄目だと思います」