DeNA、抽選なら三浦監督の出番です！ 過去2戦2勝のゴッドハンド 最速154キロ左腕の金丸らが候補
DeNAはドラフト会議を翌日に控えた23日、横浜市内でスカウト会議を行い、複数の即戦力投手の獲得を目指す方針を固めた。1位指名は公表せず、候補を4、5人に絞った。関大・金丸夢斗投手（21）らが名を連ねているとみられる。競合した場合、くじ引きで2戦2勝を誇る三浦大輔監督（50）が抽選に臨む。 課題とする投手力の強化を目指し、ドラフトに臨む。DeNAが求めるのは即戦力だ。進藤達哉チーム統括本部長補佐は「トータルで考えて即戦力でいけるピッチャーを数名とれたらいい」との方針を示した。 今季のチーム防御率はリーグ5位の3・07だった。山崎、伊勢ら経験豊富なリリーバーが不調で離脱した前半戦は救援陣のやりくりに苦戦。先発陣は実績ある平良、石田健らが故障し、とりわけ終盤に駒不足が浮き彫りとなった。補強ポイントは明白。進藤本部長補佐は「そういう観点は確かにある」とうなずいた。 1位指名の候補は4、5人に絞ったという。3月の欧州代表との強化試合で日本代表に選出された最速154キロ左腕の金丸らが名を連ねているとみられる。「例年通り最終決定には至っていない。誰を指名するかは当日決めたい」と進藤本部長補佐。支配下で5、6人、育成で数名を指名する方向だ。 近年のドラフトでは2017年の東、19年の森敬、22年の松尾らを1位で一本釣りしてきたが、今年は競合も覚悟している。進藤本部長補佐は「それに値する選手がいる」と示唆。この日のスカウト会議には三浦監督も出席し、指名のシミュレーションを行った。 競合した場合、指揮官がくじを引く。2球団の抽選だった21年に小園、3球団の競合だった昨年に度会を引き当てており、2戦2勝を誇る。進藤本部長補佐から「ゴッドハンドにお願いしたい」と期待を寄せられた三浦監督は「大層なもんじゃない」と笑いつつ「抽選になった場合は気持ちを込めて臨みたい」と表情を引き締めた。 三浦監督は22日に指名候補選手の映像を一通り確認した。「楽しみだなと思って見ていた。印象に残った選手はいた。アマチュアのレベルが年々上がってきている」と実感を込めた。競合の場合はくじ運に期待が懸かるが「験は担がない。いつも通り」と穏やかな表情で語った。（鈴木智紘）
