ECB、年内4回の利下げ可能-ギリシャ中銀総裁が地元紙に語る
(ブルームバーグ): 欧州中央銀行(ECB)政策委員会メンバーのストゥルナラス・ギリシャ中銀総裁は、2024年に計4回、合計で100ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)の利下げを実施することは可能だとの認識を示した。
ストゥルナラス総裁はギリシャ地元紙プロト・テマとのインタビューで、「インフレ率が3月の予測に沿って推移し、こうした傾向が年末まで続くなら、ECBによる主要金利の引き下げが今年行われると考えている」と指摘。「個人的には年内に4回、25bpずつの利下げは可能だと思う」と述べた。
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ハト派に位置付けられるストゥルナラス氏の見解は、他の政策委メンバーから今のところ全面的には支持されていない。
ストゥルナラス氏は「これはまだ統一見解ではない」とした上で、「一部の同僚はより慎重で、利下げはより緩やかであるべきだと考えている」と語った。
消費者物価指数(CPI)上昇率が目標の2%に近づいていることから、ラガルド総裁が示唆した6月の利下げ開始を多くのECB当局者は支持している。
ストゥルナラス氏は「政策委内の意見の相違はメディアで報じられているイメージよりもずっと小さい」とも述べた。
原題:ECB’s Stournaras Says Four 2024 Rate Cuts Possible: Proto Thema(抜粋)
(c)2024 Bloomberg L.P.
Sotiris Nikas