自民党内からも「遅すぎる」…神田財務副大臣が辞任 税金滞納で“更迭” 岸田首相は…
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税理士でもある、神田財務副大臣。過去に税金を滞納し、4回の差し押さえまで受けていた問題で13日、辞任しました。事実上の更迭だったのですが、自民党内からも「遅すぎる」との声があがりました。 ◇ 今週は「税を考える週間」。13日、東京・江東区の「キッザニア東京」では、子どもたちがイベントで税務署の仕事を体験しました。 「キッザニア税務署です。消費税を確認しにきました」 「正しく納税されていました。こちらは、お店の控えです」 「税は大事なんだな、というのがわかりました」 その“大事な税金”を、財務省の副大臣が滞納していた問題について。 ――ひとことお願いします。 「……」 ――説明はないんでしょうか? 「……」 13日、財務副大臣を辞任した自民党の神田憲次議員。無言のまま記者たちを突破し、玄関まで行って、足を止めると…。 財務副大臣を辞任した神田憲次議員 「ちょっと1メートルあけてください」 「私のこの問題がですね、やはり大事な大事な国会に、ご迷惑をおかけすることになることを避けたいと思いましたので、鈴木大臣宛てに辞表届を提出したところであります」 「なお、これから先、政治家として説明責任は果たしてまいります。皆さんには、大変ご迷惑をおかけしたことをおわび申し上げます」 一度頭を下げたのち、財務省をあとにしました。 ◇ 共産党・小池書記局長 (9日) 「4回(滞納)やったんですよ。これね、忘れたとか間違いで済む話じゃないと思いますよ」 神田財務副大臣 (9日) 「議員の職務が忙しくなるなかで、郵便物(督促状)は回収はされてるんですが、見ることなく、時間が徒過してしまった」 神田議員は、税理士でもあります。今回、問題となったのは、神田議員が代表取締役を務める会社が、固定資産税などを過去4回滞納し、差し押さえまで受けていたことです。 9日(木)の段階では、「職責を全うしたいと、こういうふうに考えているところでございます」としていた神田議員。 共産党・小池書記局長(9日) 「あなたには職責は果たせません」 辞任はしない考えを示していましたが、現職閣僚からも「即刻辞任すべき」との声があがるなど、政府与党内でも辞任論が強まり、週が明けると一転、辞任しました。事実上の更迭でした。 自民党の閣僚経験者からも「やっとか、遅すぎる」との声があがっています。 野党からは。 立憲民主党・泉代表 「適材適所といって54人の中に加えた総理の任命責任は当然問われる」 ◇ その岸田総理大臣は。 岸田首相 「任命責任については重く受け止めております」 ――秋の改造から早くも3人目の辞任。これでも適材適所といえるのか? 岸田首相 「政治というのは結果責任であります。国民の皆様方におわびを申し上げなければならないと思っています」 内閣改造からわずか2か月で、3人の政務三役が相次いで辞任する事態に。 ①山田太郎・文部科学政務官 辞任(“女性問題”) ②柿沢未途・法務副大臣 辞任(“公職選挙法めぐる疑惑”) ③神田憲次・財務副大臣 辞任(“税金滞納”) 今後の政権運営への影響はあるのか。 日本テレビ政治部・平本典昭 官邸キャップ 「一言で言うと、政権が日々厳しい状況に追い込まれていると感じる。政務三役の相次ぐ辞任に加えて、所得減税への評価の低さ、支持率の低下などが相まって先週、岸田総理は解散を見送る形となった」 「この状況を打開しようと、新しい策に打って出たいところだが、ある自民党幹部は『支持率が低いと、いろいろ難しい』と、手詰まり感が漂っていると話している。岸田政権の“求心力”ではなく、むしろ“遠心力”が高まっていると感じる」 (11月13日放送『news zero』より)