岡山・新見の高梁川で流され中2死亡 弟溺れ、助けに入る
14日午後4時過ぎ、岡山県新見市井倉の高梁川で「子どもが流された」と母親(36)から110番があった。岡山県警によると、川に流されたのは中学2年(13)と小学3年(8)の兄弟。2人は救助され病院に搬送されたが、兄は同日夜、死亡が確認された。 岡山県警新見署などによると、現場は観光名所の鍾乳洞・井倉洞(新見市草間)近くで、兄弟は両親らと島根県雲南市から訪れていた。川で遊んでいた弟が流されたサンダルを拾おうとした際に溺れ、助けに入った兄も一緒に流された。弟は父親(36)に救出され、命に別条はないという。 兄は行方不明となり、消防などが捜索し約1時間後、約80メートル下流の川底(水深約3メートル)で見つかった。 所有する川船で救助活動に参加し、川底から兄を引っ張り上げたという近くの男性(80)は「この辺りの川は急に深くなる場所があり、何があっても入ってはいけない。これまで何度も溺れる事故があり、またかという悲しい気持ちでいっぱいだ」と話した。