【共同通信杯】ジャスティンミラノ皐月賞直行も 無傷2連勝で重賞制覇 友道師はビッグネームと比較「遜色なし」
「共同通信杯・G3」(11日、東京) 幾多の名馬を輩出してきたクラシックへの登竜門を制したのは、戸崎圭騎乗の4番人気ジャスティンミラノ。機動力を生かして2歳王者を撃破し、無傷の2連勝で重賞初制覇を飾った。管理する友道師は14年連続JRA重賞制覇を達成。今後はクラシック第1冠の皐月賞(4月14日・中山)へ向けて歩を進める。1番人気のジャンタルマンタルは好位から差を詰めるも2着まで。3着には9番人気のパワーホールが逃げ粘った。 【写真】戸崎圭と握手をかわすプレゼンター森且行 テン乗りでの一発回答はさすがの一語だ。戸崎圭の好騎乗に導かれ、道中2番手を進んだジャスティンミラノが直線の坂を力強く駆け上がる。ラスト1Fで先頭に躍り出ると、2歳王者ジャンタルマンタルの猛追を振り切ってゴールへ。その差は1馬身半。完勝と言える内容で初タイトルを手にし、潜在能力の高さをまざまざと見せつけた。 ゲートの出はひと息だったが「ペースが遅くなりそうだったし、主張して(位置を)取りに行きました」と戸崎圭。前半5F通過が62秒7の超スローペースだったことを思えば、この好判断が勝利の決め手となった。 直線も手応えは十分。「追ってからも味のある馬でした」と振り返るように、上がり3Fは2歳王者と同じ32秒8。機動力に加え、鋭い決め手も兼ね備えた好素材に「乗りやすかったので、距離は問題ないと思います。キャリアが少ないなかで重賞を勝てたし、内容も強かった。先々が楽しみ」と期待に声が弾んだ。 10日のデイリー杯クイーンC(クイーンズウォーク)に続き、将来性豊かなキズナ産駒がクラシック候補に名乗りを上げた。G1馬を含む強豪を撃破してのVに、友道師は「こちらが思っていた以上に強かった。きょうは千八だったが、二千や二四でもいいし、広いコースもいい」と大舞台への夢を膨らませる。 今後については「状態を見てからでしょうが、直行でしょう」と、ぶっつけでの皐月賞参戦を示唆。その上で、「マカヒキやワグネリアン、ドウデュースと比べても、今の段階で遜色ない動きをしている。どこまで通用するか」とビッグネームの名を挙げて、4度目の頂を見据える。西の名門厩舎からまた一頭、ダービー候補が現れた。