【ボクシング】山口仁也が日本Sフライ級王座挑戦権獲得 重里侃太朗と引き分けも優勢点で
<プロボクシング:LifeTime Boxing Fights24大会>◇31日◇東京・後楽園ホール 日本スーパーフライ級挑戦者決定8回戦で、同級2位山口仁也(24=三迫)がドローながらも優勢点で挑戦権を獲得した。同級1位重里侃太朗(28=志成)と来春のチャンピオンカーニバル(日本王者が最強挑戦者を迎え撃つ春の祭典)での挑戦権を懸けて激突したが、1-1(77-75、75-77、76-76)で引き分けた。規定により、優勢点がついた山口が日本王座への挑戦権をゲットした。 サウスポー対決で、重里のワンツーを浴びながらも前に出て応戦した山口が左ストレートをねじ込む展開。4回には手数多く攻める重里のカウンターの左を浴びてぐらついた山口だったが、パンチの回転力を上げて反撃し、フルラウンドで競り合った。山口は「打ち合いは1番得意なので相手もうまく打ち合いも強かった。勝ちきれなかった。引き分けは悔しい」と笑顔を見せることはなかった。 11月12日には、日本同級王者高山涼深(28=ワタナベ)が同級12位青山功(35=セレス)との3度目防衛戦を控える。この勝者と来春との対決になる。山口は「こんなではチャンピオンにはなれない。得意なところだけでなく、苦手なところも克服していかないといけない」と口元を引き締めた。 所属ジムの三迫貴志会長(51)は「挑戦権を獲得できたのは気持ちの強さの部分だったかなと。挑戦権を獲得して反省もできる。こんな良いことはない」と前向きだった。