不明男性の衣服と酷似 輪島・市ノ瀬で発見の遺体
能登半島地震で土砂崩れが起きた輪島市市ノ瀬町で25日に見つかった遺体の着衣について、行方が分からなくなっている同所の瓦ぶき職人垣地英次さん=当時(56)=の衣服と酷似していることが26日、親族への取材で分かった。輪島署は遺体が垣地さんの可能性が大きいとみて身元の特定を急ぐ。 26日午前、同署を訪れた垣地さんの叔母の神池ユキ子さん(77)=輪島市=が遺体の着衣を確認した。赤っぽい上着とベージュのズボンで、神池さんは「おいがよく着ていた衣服と一緒だった。上着の下に着ていたTシャツも見たことがある」と話した。 同署は26日、遺体の性別を男性と特定。検視を行うとともに、DNA型鑑定で身元の特定を進めている。神池さんは「あの子(垣地さん)だったら『みんな待っとった』と声を掛けたい」と涙ぐんだ。 地震の行方不明者は垣地さんら輪島市内の3人。同市名舟町と町野町寺山でもそれぞれ捜索が行われていたが、二次災害の恐れから3月以降、中断している。