朝市で本場のせんべい汁と新鮮魚を食べたい! 郷土食を楽しめるグルメスポット5選
47都道府県のおいしい食を求める旅企画。今回ご紹介する青森県は、〈ネイチャーセンス研究所〉代表の中野和香奈さんに、南部エリアを案内してもらいました。八戸の国内最大級の朝市〈館鼻岸壁朝市〉、発酵食「ごど」が味わえる〈おばんざいとお酒 いごこち〉、お土産にぴったりな〈道の駅ろくのへ〉の「こうじなんばん」などを紹介します。
中野和香奈〈ネイチャーセンス 研究所〉代表 なかの・わかな/十和田湖を拠点とするフリーの編集者。インテリアコーディネーター、バイヤー、雑誌編集などの経歴を持ち、活動は多岐にわたる。2021年からは〈十和田サウナ〉を運営する〈ネイチャーセンス研究所〉所長も兼務。
1.早起きして行くべき館鼻岸壁朝市
青森県は八甲田山を隔てて「津軽」と「南部」に分かれます。お殿様も違えば文化も違い、食べるものも微妙に違う…。ちなみにリンゴは津軽、ニンニクは南部です。お米が穫れない南部で生まれたのが小麦を原材料にした「南部せんべい」。それを鍋に入れて食べるのは、実は八戸エリアが主流なんです。「館鼻岸壁朝市」の大きな鍋でグツグツ煮込まれている本場のせんべい汁を極寒の早朝にいただくのは格別! さらに足を延ばして西側の十和田地域に行くと、戦前は軍馬補充部もあったことから馬との繋がりがとても深く、馬肉を食べる文化が根付いてます。スッキリとした上品な味わいで私は刺身が好み。〈十和田市現代美術館〉の「フラワー・ホース」も見え方が変わりますね。(中野和香奈さん)
全長約800mに300店ほどが並び、毎週数万人集まる、国内最大級の朝市。魚介や野菜、お土産を買って朝市本部から発送可。1~3月中旬は開催されないため、要確認。
前日の夜から楽しむならば、市の中心部に近い本八戸駅周辺での宿泊がおすすめ。早朝の電車で陸奥湊駅へ向かうと、歩いて朝市に行ける。もちろん駐車場も。地元の出店者との交流も楽しみのひとつ。
館鼻岸壁朝市(たてはながんぺきあさいち) 住所:八戸市新湊館鼻岸壁 TEL:070-2004-6524 営業時間:3月中旬~12月の毎週日曜、日の出~9:00頃に開催