総統選まで1週間 各陣営、大規模集会で支持訴え/台湾
(台北中央社)13日投開票の総統選まであと1週間となった。与党・民進党、最大野党・国民党、野党第2党・民衆党の各陣営が6日、各地で大規模集会を行い支持を訴えた。 民進党候補の頼清徳(らいせいとく)副総統は、南部・嘉義での集会で民進党が歩くのは「台湾を信頼する道」であるのに対し国民、民衆両党が歩くのは「中国に依存する道」だと強調。総統選と同時に実施される立法委員(国会議員)選でも民進党の候補者に投票するよう呼びかけた。 この集会には蔡英文(さいえいぶん)総統も駆け付け、武器の国産化などに取り組んできた現政権の実績をアピールし、頼氏への支持を求めた。 国民党候補の侯友宜(こうゆうぎ)新北市長は、本拠地の同市での集会に登場し、「詐欺の手口で政権をだまし取った」などと述べ民進党を批判した。また民衆党との候補一本化が失敗に終わったのを念頭に「われわれは絶対勝つ」と連呼し、野党陣営の支持者がそろって自身に投票することを促した。 民衆党候補の柯文哲(かぶんてつ)前台北市長は、中部・台中市での集会で「有権者が(民進、国民の)二大政党を同時に引きずり降ろせるのは今回の選挙が初めてだ」と持論を展開。「台湾に新しい前途をもたらし国家を取り戻してみせる」と力を込めた。 (高華謙、趙麗妍/編集:羅友辰)