イスラエル、ガザ2病院を攻撃し高齢者ら8人死亡…シリア首都近郊の空爆では市民ら11人
【エルサレム=金子靖志】パレスチナ通信によると、イスラエル軍は29日、パレスチナ自治区ガザ市のワファ病院とバプテスト病院を攻撃し、高齢者ら8人が死亡したと報じた。軍は、標的とした2病院がいずれも機能しておらず、イスラム主義組織ハマスらの活動拠点になっていると主張している。 【動画】イスラエル軍兵士が続々とシリア領内へ…ゴラン高原ルポ
軍は27日にもガザ北部の主要医療機関カマル・アドワン病院を攻撃して機能を停止させ、後に病院長を拘束した。こうした事態を受け、世界保健機関(WHO)は非難声明を出した。
軍は29日、武装勢力を掃討するとしてガザ北部ベイトハヌーンの住民に退避命令を出した。ハマスなどが砲弾で応戦している。イスラエルには停戦後、ガザ北部を緩衝地帯にする狙いがあるとの臆測が出ている。
一方、AP通信によると、イスラエル軍は29日、シリアの首都ダマスカス近郊を空爆、少なくとも市民ら11人が死亡した。在英のシリア人権監視団は、旧アサド政権軍の兵器庫を標的とした空爆だったと指摘した。