「ニコニコ動画(Re:仮)」がトレンドワードに サイバー攻撃から復旧中のニコニコが新サービス
大規模なサイバー攻撃で今月8日から動画や、配信サービスが停止しているニコニコを運営するドワンゴは14日、「ニコニコ動画(Re:仮)」のサービスを、この日午後3時から開始したと発表した。 「サービス停止中もユーザーの皆様が交流を楽しんでいただけるよう、ニコニコの開発チームが自ら提案し、3日という短期間で作り上げた新バージョンです」とした上で「2006年の『ニコニコ動画(仮)』を彷彿とさせる、動画視聴やコメントといった必要最低限の機能を備えたシンプルなサイトデザインで、サービスの負荷を考慮し、ニコニコ動画に投稿された作品から一部の動画が視聴可能です」「主に2007年の人気動画を中心に、昔の思い出や懐かしさに浸りながらお楽しみいただけるラインナップとなっています」という。ラインアップは定期的に変更される予定で、アカウントなしで無料で視聴できるとしている(アクセス集中を避けるため、国内からのみ利用可能)。 これを受け「ニコニコ動画(Re:仮)」は、インターネット上のトレンドワードになり、さまざまな作品名を挙げながら「視聴しました」と報告するコメントが相次いだ。 一方、ドワンゴはサイバー攻撃を受けたニコニコの現状についても、リリースを公表し説明。「本障害は、ランサムウェアを含む大規模なサイバー攻撃によるものであることが確認され、現在サービスの利用を一時的に停止し、被害状況の全容把握と復旧に向け、調査と対応を進めております」としており、復旧にはまだ時間がかかることを明かした。 サイバー攻撃確認後に、関連するサーバーのシャットダウンなど緊急措置を行い、対策本部を立ち上げて被害の全容解明、原因究明およびシステムの復旧対応に総力をあげて取り組んでいるとも訴え「ユーザーの皆様、関係者の皆様に、多大なるご迷惑とご心配をおかけしておりますことを心より深くお詫び申し上げます」としている。