豊洲移転慎重派の新理事長が会見(全文1)調査発表後、小池知事の判断注視
東京・築地市場の水産仲卸業者団体である「東京魚市場卸協同組合」の新執行部発足を受け、新理事長、早山豊氏らが1日午後1時から記者会見した。 早山氏は1月31日に新理事長に選出。2月6日の理事会で承認され、新執行部がスタートした。前理事長の伊藤淳一氏は豊洲市場への移転を進めてきたが、早山理事長は移転に慎重な立場とされる。 【中継録画】豊洲移転慎重派の新理事長が会見 東卸執行部発足受け
執行部からのあいさつ
司会:たいと思います。1月30日に新しい理事が改選になりまして決まりまして、その翌日、31日、新理事長に早山豊がなりました。後日、2月6日、執行部が全員そろいまして決定しました。2月6日から今日の記者会見に、だいぶたってしまったんですが、いろいろ執行部のほうのあいさつ回り等いろいろな諸問題、いろいろありましたので、ちょっと遅れたことに関しまして、これはおわびを申し上げます。 そういうことで、これから記者会見をやりますが、先ほども言いましたとおり、スピーディーに円滑にやりたいと思いますので、ひとつご協力よろしくお願いいたします。まずは今回新しく執行部になりました役員を紹介いたします。早山豊理事長。 早山:よろしくお願いいたします。 司会:本間副理事長、市場対策本部本部長でございます。 本間:よろしくお願いします。 司会:続きまして、田代副理事長、東卸引越準備委員会委員長です。 田代:よろしくお願いします。 司会:山崎副理事長、東卸流通問題検討会座長です。 山崎:よろしくお願いします。 司会:オガワ常務理事、総務税務担当常任連絡会座長です。 オガワ:よろしくお願いします。 司会:最後に私、〓粟竹 00:01:49〓、広報文化委員長をやっています。続きまして、早山理事長のほうから皆さんに対して報告をやっていただきたいと思いますので、よろしくお願いします。
早山新理事長からの報告 仲卸としての市場はどういうものなのか
早山:皆さん、こんにちは。私、このような多くの報道陣の方を前にして今までお話しするという機会がなかったものですから、多々お聞き苦しい点はあると思いますけども、ご了承の上、よろしくお願いいたします。それでは座らせていただきます。 先ほどの粟竹〓広報文化 00:02:47〓委員長の開会のあいさつとちょっとかぶりますけども、この間の経緯、経過についてまずご報告させていただきます。私たち東卸組合は1月31日の初理事会で新理事長を選出され、2月6日の理事会で新執行部が決まりました。その間、ほぼ1カ月の中で常置委員会の構成、また11月7日の移転に向けて構築された特別委員会の精査、見直し、これはまだ継続していますが、をしてきました。また、東京都をはじめ市場業界、および関連団体への表敬訪問、あいさつを行ってきました。従って今回の記者会見は、移転、現在地再整備などに対する組合としての方向性をお示しする会見ではないことをまず、冒頭にお断りしておきます。 そんな中で、私たち仲卸としての市場はどういうものなのか。市場への位置付け、考え方を述べさせていただきます。私たちにとっての市場というのは、市場流通がしっかり確保されていること。簡単に説明しますと、生産者が安心して出荷でき、買出人が安心して仕入れができる。そして消費者が安心して食べることができる。それがしっかりと確保されているということと、私たちの評価機能が生かされる市場かどうか。それが、私たち全ての原点です。それを基本にして、現在起きている問題、現状、そして将来を見つめていかなければならないと、そのように考えています。 今後については、専門家会議のモニタリング調査が3月の中旬ぐらいに発表されると聞いておりますが、その結果を受け、小池都知事がどのようにご判断されるのかを注視していきたいと思います。また、仲卸の評価機能と流通の問題は、現在討議されている市場法改正について東卸の流通問題検討会で取り組んでいきたいと思います。また、移転延期によって発生している費用負担などに対する補償についてはまだ始まったばかりなので、今後も引き続き都側と交渉を継続していきます。 さらに、現在私たちが日常的に仕事をしているこの築地市場の老朽化の中でしなければならない補修、修繕についてです。短期、長期の補修、修繕はあると思いますが、当面早急にしなければならない場所を私たち執行部が近々に目視して、東京都に具体的な事例を挙げながら交渉をしていきたいと思います。以上の点で、私の報告を終わらせていただきます。 【連載】豊洲移転慎重派の新理事長が会見 全文2へ続く