夫婦の年収を合わせて「1300万円」です。これって「パワーカップル」になるのでしょうか?
夫と妻のどちらもが高収入を得ている夫婦は「パワーカップル」と呼ばれることがあります。夫婦共に安定した収入があると、クレジットカードやローンの審査が通りやすいといったメリットがあります。しかし、パワーカップルには明確な定義はありません。 ▼会社員で「年収1000万円」以上の割合は? 大企業ほど高年収を目指せる? そこで今回は、パワーカップルの定義や、共働きの平均年収について解説します。さらに、年収1300万円の夫婦はパワーカップルに該当するのかを考えてみましょう。
パワーカップルの定義とは?
パワーカップルの定義は、明確に定まっていません。しかし、夫婦共働きで世帯収入が高いという点は、共通するイメージといえそうです。このとき、夫と妻のどちらか一方だけが高収入であるケースよりは、夫婦共に高収入の場合にパワーカップルと呼ばれるようです。 夫婦のどちらか一方または双方が、公務員や大企業勤務、医師、弁護士というような年収が高い、もしくは安定している職業である場合は、パワーカップルになりやすいとされています。 昨今では女性の社会進出が進んでおり、これまでは男性が多く従事していた職業でも、女性の活躍が目立つようになっています。出産後も育児と仕事を両立してキャリアを継続する方が増えてきたことにより、パワーカップルと呼ばれる夫婦が増加していると考えられるでしょう。
年収1300万円の夫婦は「パワーカップル」に該当するのか?
夫婦共働きであることに加え、お互いが高収入であるいわゆる「パワーカップル」とは、具体的にどれくらいの年収を指すのでしょうか。 株式会社ニッセイ基礎研究所では「夫婦共に年収700万円以上」をパワーカップルの指標としています。 厚生労働省の「2022(令和4)年 国民生活基礎調査の概況 図9 所得金額階級別世帯数の相対度数分布」によると、全世帯の平均所得金額は、545万7000円とのことです。さらに所得金額の割合を見てみると、500万円以上の所得を得ている世帯から割合は1桁に変わり、1300万~1400万円の所得を得ている世帯は、全体の1.1%であることが分かります。 この指標とデータから考えると、夫婦共働きで年収1300万円以上の場合は、パワーカップルに含まれるといえるでしょう。 ただし、単に世帯年収が高い場合では、パワーカップルに該当しない可能性があります。あくまでも共働きであり、夫婦共に高い収入を得ていることが条件として含まれることを、念頭に置いておきましょう。