鹿児島県 徳之島から始動8年目 近藤健介ら「近藤塾・チーム天城」 常連の7選手が合同自主トレ入り
【徳之島】2024年のプロ野球首位打者(打率3割1分4厘)に輝きパ・リーグMVPも初受賞、福岡ソフトバンクホークスのV奪還にも貢献した〝現役最強打者〟の近藤健介選手(30)ら「近藤塾・チーム天城」の7選手が6日、徳之島・天城町に合同自主トレーニング入りした。同島からの始動は今春で連続8年目。25日まで滞在予定で、9日は公開練習も計画している。 「近藤塾・チーム天城」の徳之島合同自主トレは、近藤選手の両親がシドニー五輪女子マラソン金メダリスト高橋尚子の合宿地でも知られた同島をリサーチしたのが縁。2018年以降、本格キャンプやシーズンインに向けて年初の始動の地に定着させている。 今春の参加メンバーは、近藤選手をはじめ▽千葉ロッテマリーンズ・藤岡裕大内野手(31)▽オリックス・バファローズ・西川龍馬外野手(30)▽同・石川亮捕手(29)▽阪神タイガース・渡邉諒内野手(29)▽広島東洋カープ・大盛穂外野手(28)▽埼玉西武ライオンズ・平沼翔太内野手(27)の常連メンバー7人(順不同) 徳之島空港では地元天城町の岡前野球スポーツ少年団と天城ベースボールクラブ(BBC)の球児ら約30人が「熱烈歓迎」の横断幕を掲げて出迎えた。有名プロ野球選手らの姿が一般送迎客たちも沸かせた。
近藤選手は球児や地元関係者らへのメッセージで、「ここに来ると、今年も始まるなあ、と気が引き締まる。昨年は日本一にはなれなかったので、ここで一から鍛えなおしてリーグ2連覇、日本一になれるよう頑張ってチームに貢献したい。2週間余ですが、球場(同町総合運動公園野球場)にも足を運んで練習を見ていただきたい」とアピール。 昨年の成績(打率3割1分4厘=リーグ1位、安打137、本塁打19、打点72)への感想、今シーズンへの抱負など記者質問に「個人的にはケガもあったが、数字的にはまあまあ良かったと思う。日本一を逃したのは一番悔しい。去年は去年としてまた一からしっかりと見つめなおしてよりレベルアップしたい」と闘志を示した。 球児の一人・梅岡千尋君(兼久小6年)=天城BBC主将=は「将来の夢は近藤選手のようなプロ野球選手になること。捕球などプレーもすごい。チームとしては(島内スポーツ少年団の)お別れ大会でまず1勝を目指して頑張ります」と目を輝かせた。 9日の公開練習(時間は調整中)は同町総合運動公園野球場。報道陣約50人の来島も予定している。ほか、同自主トレの様子は10日午後7時半~20日まで「チーム天城×17LIVE(イチナナ)~野球の未来へ架け橋を~」(タイムライン)でも無料ライブ配信される。