山本由伸は右肩腱板損傷 前半戦絶望的 ロバーツ監督「数週間は投げない」…ヤクルト・由規、中日・浅尾らも発症
ドジャース・山本由伸投手(25)が16日(日本時間17日)、右肩腱(けん)板損傷と診断されてメジャー移籍後初めて、15日間の負傷者リスト(IL)に入った。ロバーツ監督は「休ませなければいけないので時間が必要だけど、シーズンが終わるわけではない。数週間は投げない」と説明。前半戦の復帰、7月16日(日本時間17日)にテキサス州アーリントンで行われる球宴出場は絶望的になった。12年総額3億2500万ドル(約465億円)の大型契約で今季加入。ここまで14試合に登板し、6勝2敗、防御率2・92の好成績を残している。 【図解】右肩腱板解剖図 前日15日の本拠地・ロイヤルズ戦で右上腕三頭筋の張りを訴えて2回で緊急降板。登板数日前から違和感があったことを明かしたが「すごく感覚が悪いわけではない」と軽症であることを強調していた。この日、精密検査を受けたことで肩の故障だったことが発覚。オリックス入団からこれまで肩の大きなケガはなかっただけに今後の経過が心配される。 山本は大谷が2発放った試合を途中からベンチで観戦。ロッカーの席も隣で、メジャー1年目の取り組みを間近で見てきた大谷も「よく捉えるなら、手遅れになる前に休めたのではないかなと思いますし、順調に回復していけば、早い段階で帰ってこられると思う。それをまず期待したいですし、本人もまずプラスに捉えるところは捉えて、リハビリはしていくんじゃないかなと思います」と気遣った。 ◆右肩腱板損傷の主な重症者 11年7月にヤクルト・由規(現BC武蔵投手兼任コーチ)が発症。13年4月に右肩手術を受け、1軍復帰は16年7月と時間を要した。似たような症状だと、11年に79登板で中継ぎでは初のMVPを獲得した中日・浅尾拓也(現中日2軍投手コーチ)は12年5月に右肩関節腱板損傷で離脱・13年2月に再発するなど慢性的な右肩痛に悩まされた。2度の沢村賞に輝いたソフトバンク・斉藤和巳(現ソフトバンク4軍監督)は08、10年と2度の右肩腱板修復手術で現役引退を余儀なくされた。
報知新聞社