災害時こそ…「その情報、本当に正しい?」 SNSにはびこる“災害デマ” だまされないためには? 注目は「正方形」「不自然な点」「出所」
■ジャーナリスト「正方形なら注意を」
有働キャスター 「今はAIで精巧な画像を簡単に作れますし、小さい画面では一見して判別できません」 小野委員 「どう判断すればいいか。篠原さんによると、今回でいえば画像の縦横比が正方形であることも1つだといいます。最近主流の画像制作AIは初期設定が正方形になっているそうで、実際の写真でも正方形だと、トリミングしているのかなと思ってしまいます」 「篠原さんは『正方形の画像を見たら、フェイクの可能性があると思って立ち止まる必要がある』と話しています」
■落合さん「情報の出元の確認を」
有働キャスター 「落合さんは専門家ですが、なんとか見分ける方法はありますか?」 落合陽一・筑波大学准教授(「news zero」パートナー) 「コンピューターグラフィックスは専門の1つですが、僕は見分けがつかないですね。今でもうまく作られた画像は人類には見分けがつかないですし、正方形の画像は世の中に多くありますので難しいと思います」 「これと同じような手法で画像を作ってみましたが、生成時間は8秒とか10秒です。今回の(問題の)画像はたまたまアラがあるだけで、例えば電柱がない場所は世の中にありますし、ある程度水に被覆されたら分からないし、解像度を上げられるAIも存在します」 「つまり、画像そのものではなくて情報の出元や、誰が出している画像かに当たらないと、真偽を判別するのはほぼ不可能だと思います。画像からでは分からないと思います」 有働キャスター 「特に災害の最中にデマを流すということは、二次災害を引き起こしたり、救助活動のかく乱につながりかねません。危険で悪質な行為です。過去には逮捕された事例もありますので、言うまでもありませんが、絶対にやめてください」