避難所に「黄色いハンカチ」 珠洲・馬緤「幸福と笑顔広がれ」
珠洲市馬緤町(まつなぎまち)の避難所となっている馬緤自然休養センターで6日までに、住民が手作りした黄色い布約70枚が掲げられ、映画のワンシーンのような光景が、避難所に身を寄せる住民や被災地支援のボランティアの目を楽しませている。 センターでは5月末まで、住民がこいのぼりを掲げていた。住民から映画「幸福の黄色いハンカチ」の一場面を意識して「次は黄色いハンカチを掲げたらどうや」との声が上がったため、取り付けることにした。 黄色い布には、きずなの意味も持つ町名の「緤」の字を手作業でプリントした。避難所に身を寄せる13人やボランティア、自宅で暮らす住民がメッセージを記すことも計画している。準備に携わった坂秀幸さん(69)は「笑顔と交流が広がる町になるように願いたい」と話した。