「無名の状態から勝つことができた」自民、山本大地氏が初当選 和歌山1区
和歌山1区は自民党新人で元和歌山市議の山本大地氏(33)が、日本維新の会前職の林佑美氏(43)らを退けて初当選を果たした。当選確実の一報を受けた山本氏は、和歌山市の選挙事務所で支持者らと万歳三唱。「無名の状態からの厳しい選挙だったが、何とか勝つことができた」と満面の笑みで語った。 自民党は昨年6月、参院議員の鶴保庸介氏が1区にくら替え出馬することを決めたが、政治資金パーティー収入不記載事件の影響もあり、今年4月に取りやめた。これを受けて公募が行われ、8月下旬に山本氏の立候補が決まった。 準備期間は短かったが「若さと情熱」をアピールし、自民党を支援する各種団体などのバックアップを受けて選挙区を効率よく回った。知名度不足を徐々に克服し、支持を広げた。 林氏は、前兵庫県知事の告発問題への対応を巡る党への逆風に加えて県総支部内での対立もあり、態勢に不安を抱えたまま選挙戦に突入。組織戦で劣勢に立たされ、わずかに及ばなかった。 立憲民主党新人で会社役員の村上賀厚氏(65)▽共産党新人で元和歌山市議の井本有一氏(58)▽参政党新人でおにぎり販売店経営の林元将崇氏(26)▽諸派新人で政治団体代表の正司武氏(73)-の4人は浸透できなかった。