腕時計は“着けて楽しむ”が大前提!自分スタイルに合うヴィンテージウォッチの選び方
ヴィンテージウォッチの世界は玉石混交。特にインターネットの情報だけでは、いいと思った時計が市場でどんな存在なのかは、素人ではなかなか判断がつかない。 ▶︎すべての写真を見る 確かな目利きで実績を伸ばしてきた気鋭店「ECW SHOTO」の江口大介さんは「即買いはしないこと」が重要だと教えてくれた。
古着店をルーツとする気鋭の結論
「現品を見て“欲しい”と熱が高まっても、いったん立ち止まってよく考えましょう。そして、識者や知人から正確な情報を得ることが大事。 メディアや噂などに踊らされないよう信頼できるショップの話も聞きたいです」。
洋品店をルーツとし、今年2月に吉祥寺から渋谷・松濤に移転リニューアル「ECW SHOTO」。2階には厳選のヴィンテージウェアや、エルメスやカルティエのヴィンテージアクセ、エントリーウォッチが並ぶ。 スペシャリティフロアの1階にはハイエンドな名品が。
「大前提として、時計は着けて楽しむもの。高価すぎない一本を選んで、使い倒してほしいですね。 さらに、時計はアクセサリーとして主役になりますから、ファッションとのマッチングこそ重要。他人からのお仕着せや受け売りはやめて、自分らしく選べるようになったら、もっと楽しみは広がると思います」。
情報に惑わされることなく、いかに「状態が良く、自分らしい一本」を手に入れるか。損しない腕時計探しの旅は果てしない。 ECW SHOTO(江口洋品店・江口時計店) 住所:東京都渋谷区松濤1-28-6 営業:11:00~20:00(火曜定休)
ECW SHOTOで見つけた、個性が滲む人気ブランドのツウ・モデル
「ロレックス」のキング マイダス ドレスライン「チェリーニ」の変わり種「キングマイダス」は1971年製。「一風変わったデザインですが、スポーツモデルでなくても同じような価格で控えめなエレガンスが楽しめます」。
「パテック フィリップ」のカラトラバref・3919 クル・ド・パリ装飾のベゼルとエナメル文字盤がキレイな品番がK18WGとK18YGとも揃う。「Tシャツに一本着けるだけで成立するドレスウォッチ界の雄です」。
「カルティエ」のサントス デュモン 状態のいいカルティエの品揃えに定評がある同店。70年代の「サントス デュモン」は状態良好。「カルティエのエレガンスは他に代えがたい魅力があります。スタイル演出にも打ってつけ」。 ※本文中における素材の略称は以下のとおり。K18=18金、YG=イエローゴールド、WG=ホワイトゴールド 箱島崇史=写真 髙村将司=文
OCEANS編集部