乗らない車が1台あります。「税金」を払いたくない場合どうしたらよいですか?
しばらく乗っていない車、今後も乗る機会がほとんどない車でも購入金額が大きいだけになかなか手放せない方もいるでしょう。しかし、車は所有しているだけでも維持費がかかり、税金が発生しています。 本記事では乗らない車の税金対策として廃車手続きについて紹介するとともに、還付を受けられる税金の種類や自賠責保険について解説します。
乗らない車は廃車手続きがおすすめ
公共交通機関を利用する頻度が高く、所有している車をほとんど利用していなくても、維持費として税金の支払いは発生しています。利用していないのに税金を支払い続けるのはもったいないと感じている方は、車の廃車手続きを検討しましょう。ここでは廃車手続きの一種である「一時抹消登録」と「永久抹消登録」について、国土交通省 自動車検査登録総合ポータルサイトの内容をもとに紹介します。 ■将来乗る可能性がある場合は「一時抹消登録」 一時抹消登録とは、一時的に自動車の登録情報を抹消する手続きです。手続きが完了した車は公道を走行できません。もう一度走行させるためには、中古車新規登録を行う必要があります。 海外出張や長期の入院で車に乗らない期間が発生し、将来的には再び乗る可能性がある場合におすすめの手続きです。また、一時抹消登録の手続きにかかる費用は350円です。 一時抹消登録を行うと自動車税(軽自動車の場合は軽自動車税)の支払い義務がなくなりますが、中古車新規登録の際には車検を受けなおす必要があるため、使わない期間がどのくらいかしっかり考えて判断することをおすすめします。 ■将来乗る可能性がない場合は「永久抹消登録」 永久抹消登録とは、自動車の登録情報を永久的に抹消する手続きです。手続きを行う前に車を解体する必要があります。解体後に手続きを行うため、同じ車には二度と乗れません。 事故により修理が不可能になった場合や、年齢を重ねて免許を返納した場合など、現在所有している車に今後乗る機会がない場合に行う手続きです。永久抹消登録の手続き自体に費用はかかりませんが、車の解体費用が発生します。 永久抹消登録を行うと自動車税と自動車重量税の支払い義務がなくなります。そのため、一時抹消登録よりもさらに節税が可能です。