笑顔を見せる菅野（左）と大城卓（撮影・佐藤厚）

　「巨人４－１ヤクルト」（４日、東京ドーム） 　好きな選手は「大城選手です」と、ジャイアンツキッズが声を張り上げた。五回終了時の恒例イベント。最後に「足が速くなったね、よかったね」とメッセージを送ると、観客だけではなく巨人・長野、菅野らベンチも大爆笑。少女もビックリ？の快足で奪った、先制の２点適時二塁打が決勝点だ。 　初回だった。２死から連続四球で一、二塁。阿部監督が「外せない５番」と称する大城卓に打順が回った。３－１から「整理できていた」と、読み通り積極スイングが奏功。中堅・岩田の頭上を越え一気に２者が生還した。八回にも中前打で打率・２７２と上昇。５番定着後は同・３６９とチーム浮沈のカギを担う。 　「得点圏で回ってくることが多いし、やりがいはもちろんあります。しっかり打点にこだわってやっていきたいですね」 　１日の阪神戦で右脇腹に死球を受け途中交代。内角攻めで自打球も増え、ユニホームの下は全身アザだらけだ。それでも攻守で献身的な活躍が続く。少女のエールは「自分、裏にいて…」と頭をかいたが「噂で聞きました。良かったです、頑張ります！！」と笑った。夏休みのキッズに届けた殊勲の活躍。恐怖の５番が混セを抜け出すカギを握る。