政倫審の公開是非を協議 与野党28、29日開催決定へ
衆院政治倫理審査会は26日、自民党派閥の政治資金パーティー裏金事件を巡り幹事会を開いた。政倫審に出席する松野博一前官房長官ら自民安倍派、二階派の5人はいずれも非公開での審査を希望しており、与野党は公開の是非を協議。野党は公開を強く求めており、自民側の対応が焦点だ。与野党で筆頭幹事を務める自民の丹羽秀樹、立憲民主党の寺田学両氏が大筋合意した28、29両日の開催日程を正式決定する。 立民は、派閥からの還流額を政治資金収支報告書に記載しなかった衆院議員51人全員の出席を要求。出席を申し出たのは、解散方針を決めている安倍派「5人組」の松野氏、高木毅前国対委員長、西村康稔前経済産業相の事務総長経験者3氏と、座長を務めた塩谷立元文部科学相、同様に解散方針を決めた二階派の武田良太事務総長の計5人にとどまっている。 岸田文雄首相は26日の衆院予算委員会で、5人に対し「しっかりと説明責任を果たしてもらいたい」と述べた。政倫審の公開の是非について「規程に基づいて国会で判断されるべきものだ」と重ねて説明した。