松山英樹の6打差逆転劇は「とんでもないショット」から始まった
2022年1月の「ソニーオープン」以来のPGAツアー通算9勝目。「8回優勝してから、けがなどですごく長く感じていた。トップ10にも全然入れなくなって、優勝できないんじゃないかと思うこともたくさんありました」とブランクを振り返る。トップ10さえ、昨年3月の「ザ・プレーヤーズ選手権」の5位を最後に遠ざかっていた。 体の痛みを抱える中、昨季はフェデックスカップランクが自己ワーストの50位で終えた。最終戦「ツアー選手権」進出を逃し、現役最長だった連続出場が9年でストップ。体調が上向いて迎えた今季、「もう少ししたら、上位で戦えるんじゃないかと感じていた」と6戦目を迎えていた。
2年ぶりの優勝を挙げ、次戦は3月7日開幕の「アーノルド・パーマー招待byマスターカード」(フロリダ州・ベイヒルクラブ&ロッジ)を予定。その翌週に「ザ・プレーヤーズ選手権」、4月には今季メジャー初戦「マスターズ」と大舞台が待つ。「今週の結果を自信に変えて、まだ時間があるので、マスターズまでしっかり高めていければいいですね」と力強く話した。(カリフォルニア州パシフィックパリセーズ/谷口愛純)
<松山英樹 米ツアー優勝の最終ラウンド>
2014年5月/ザ・メモリアル・トーナメント/3位から「69」でバッバ・ワトソンとの2打差を逆転 2016年2月/WMフェニックス・オープン/リッキー・ファウラーと並ぶ首位から「67」で逃げ切り 2016年10月/WGC HSBCチャンピオンズ/後続と4打差首位から「66」で逃げ切り 2017年2月/WMフェニックス・オープン/後続と2打差首位から「66」で逃げ切り 2017年8月/WGC ブリヂストン招待/4位から「61」でトーマス・ピータース(ベルギー)、ザック・ジョンソンとの2打差を逆転 2021年4月/マスターズ/後続と4打差首位から「73」で逃げ切り 2021年10月/ZOZOチャンピオンシップ/後続と1打差首位から「65」で逃げ切り 2022年1月/ソニーオープン/2位から「63」でラッセル・ヘンリーとの2打差を追いつき、プレーオフを制する 2024年2月/ザ・ジェネシス招待/7位から「62」でパトリック・カントレーとの6打差を逆転