妖艶なアウトラインは 徹底的な基礎の見直しから 初心者時代の誤った考えを改め劇的変化
基礎とは姿勢と柔軟性 身体の土台を作ることで応用が効かせられる
──基礎を学んで、実践して、繰り返す。このサイクルが重要ですね。 廣中 筋肉の発達や大会準備に関しては、審査員もされている木下先生にお任せしているんですが、それ以外の部分は自分でも勉強しています。筋力トレーニング、姿勢、呼吸……。ボディメイクに関わることって結構多いんですよ。自分がなりたい身体になるためは、何が必要なのか学んでおくのはとても大切なことです。 ──それは独学よりも人から教わった方が早い? 廣中 早くて確実ですね。無料で情報が手に入る時代だからこそ、「何が自分に合っているのか」が分からなくなってしまいます。私自身が最初に陥りましたから。ボディメイクは自分でもチャレンジしやすいものですが、最初のうちは人から教わって正しい知識をつけておくことで、遠回りをせずになりたい身体へ近づきます。初心者の方は基礎を一番大事にしてほしいです。基礎というのは、正しい姿勢と柔軟性のこと。この要素なくしてボディメイクは成り立ちません。最初のうちは硬くても、正しい姿勢で収縮を意識したトレーニングを行うことで柔軟性も着実についてきます。地味な動きかもしれませんが、もっとも丁寧にすべきところです。身体の土台づくりがボディメイクを制す、といっても過言ではありません。 【JBBFアンチドーピング活動】JBBF(公益社団法人日本ボディビル・フィットネス連盟)はJADA(公益財団法人日本アンチ・ドーピング機構)と連携してドーピング検査を実施している日本のボディコンテスト団体で、JBBFに選手登録をする人はアンチドーピンク講習会を受講する義務があり、指名された場合にドーピング検査を受けなければならない。また、2023年からは、より多くの選手を検査するため連盟主導で簡易ドーピング検査を実施している。
取材・文:小笠拡子 撮影:中島康介(大会写真)、岡 暁(トレーニング写真)