【F1】またチーム指示無視…オコン、シーズン中に放出か!?今季限りでアルピーヌ離脱を発表、もうやりたい放題
レース後痛烈批判
【リスボン=ルイス・バスコンセロス】今季限りでアルピーヌ離脱を発表しているエステバン・オコン(27)=フランス=が、シーズン中に放出される可能性が出てきた。チームの指示を無視して同士打ちした第8戦モナコGP(5月26日)に続き、オコンは第9戦カナダGP(9日)でも指示に従わず、レース後に痛烈なチーム批判を繰り返すなど、やりたい放題。さすがの首脳陣も、今季中の契約解除を模索し始めたという。5年間在籍し、F1初勝利も挙げたチームと、けんか別れ寸前だ。 穏やかな笑顔の裏に、悪意がにじみ出てきた。 カナダ決勝の最終盤、前を走るビザ・キャッシュアップRBのダニエル・リカルドをとらえるため、オコンは真後ろを走る同僚のピエール・ガスリーを先行させるよう、チームから指示を受けながら、完全に無視した。 レース後は、報道陣に向けチームへ悪態をつきまくり。「あれ(指示)は正しい判断じゃない。チームは、自分たちが何をしているのか分かっているのか。たった1周で(リカルドとガスリーの差)2・5秒を詰めるなんて、レッドブルだってできやしない。全く意味がない」と切り捨てた。 ただ、事実は異なっている。チームから指示が出た時点でゴールまで約2周半残っており、前を走るリカルドと後ろのガスリーとの差は1秒あまり。タイヤの寿命が多く残っていたガスリーは、オコンがすぐにポジションを譲っていれば、リカルドをとらえられた可能性は十分にあった。まさに詭弁(きべん)だ。
アピール空回り!?
第8戦モナコでもオコンは大失態を演じた。無用な争い避けるべし-というチームの指示を無視し、1周目に前を走るガスリーに無理な追い抜きを仕掛けて同士打ち。自身はリタイアに終わり、同僚の上位入賞の道も断った。この時点で更迭がうわさされたのに、カナダでも再び騒動を引き起こし、取り巻く環境は厳しさを増すばかりだ。 すでにチームは、リザーブドライバーを務めるジャック・ドゥーハンの昇格を模索し始めたという。そう簡単にオコンがシーズン中の離脱を了承するとは思えず、一方的に契約を解除できるかどうか、契約内容を精査しているようだ。 一方、オコンは来季の所属先として、2026年からアウディワークスとなるザウバー(現ステーク)か、ハース入りを画策中だが、交渉は順調とは言えないもよう。自身の力をアピールする必要に迫られているが、空回りが続いて、自分で自分の首を絞めているも同然だ。
中日スポーツ