大谷翔平は“制限つき”でヤンキース戦出場へ?「…だからドジャースはGOを出せた」左肩脱臼シーンを見た元MLBセラピストが“緊迫のベンチ裏”を考察
「ヘッドスライディングはしないとか…約束事はある」
“脱臼は癖になりやすい”、という話を聞いたことがある人は多いのではないでしょうか。脱臼にしろ、亜脱臼にしろ、実際にダメージの度合い次第で慢性化しやすいものもあります。すべてのケースが繰り返しやすいかといったらそうではないんですけど、ダメージが深かった場合、筋肉、靭帯などの組織が傷つき、脆くなってしまうことによって、反復性脱臼になり易いのは事実です。 そんな事態を避けるため、ドジャースと大谷選手の間で無理なプレーは避けるという話し合いはされているのではないかと思います。今回のようにスライディングした際でも左手をついたりはしないとか、ヘッドスライディングはしないとか、そういったことは徹底して約束事として確認しているとは思います。出場するのであれば、それらのやりとりをした上での決定になるはずです。 来年以降、投手としての復帰を考えた上で、投球する側の肩ではなかったことは本当に大きかったと思います。もしも投げる方の肩だったとしたら、パフォーマンスを取り戻すのは容易ではなかったかもしれません。 今後、大谷選手はワールドシリーズが終わったところで改めてMRIを撮り、徹底した精密検査を行う流れになるのでしょう。その上でオフシーズンの間、しっかりとリハビリを行なっていくのだと考えます。その以前に、今回のシリーズの中でどんなプレーを見せてくれるのか、私も注目しておきたいと思っています。 小林睦宜(こばやし・むつよし) トレーナーとして愛工大名電高校野球部で4度の甲子園出場、3人のNPB選手輩出に貢献。その後、四国アイランドリーグ高知ファイティングドッグスを経て、福岡ソフトバンクホークスの一軍アスレティックトレーナーを務める。昨年までMLBニューヨーク・メッツのセラピストとして従事。メジャーリーガーからも高い評価を受けていた。現在は、横浜にて治療サロン「MCR整体」を運営、アスリートから一般の方まで幅広い方の治療を行なっている。鍼灸師、日本スポーツ協会公認アスレティックトレーナー
(「メジャーリーグPRESS」杉浦大介 = 文)
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