名古屋工大、博士支援制度「全力サポートプラン」新設
名古屋工業大学は2024年11月13日、博士支援制度として日本学術振興会の特別研究員制度と連動した経済的支援制度「全力サポートプラン」を2025年度より新設すると発表した。特別研究員に採用された博士学生には「特定助手」の呼称を付与するという。 【画像】博士支援制度「全力サポートプラン」
「博士」は、国際的に通用する最上位の学位。名古屋工業大学にて博士を取得すると、工学分野を深く知る人物として信頼されるという。
日本学術振興会による特別研究員制度では、大学院博士後期課程在学中に優れた研究能力を有し、同大学で研究に専念することを希望すると、「特別研究員(DC)」に採用して研究奨励金を支給している。
2025年度より新設される「全力サポートプラン(経済的支援)」は、日本学術振興会の特別研究員に申請した学生に経済的な支援をする制度。1年間で160万円を支援する。また、特別研究員に採用されると「特定助手」としての呼称が付与され、研究者としてのステータスを確立するという。
特別研究員に不採用だった学生へは、一定以上の結果を得た学生を対象に、1年間に40万円または80万円の経済的な支援をする。支援制度は2025年度より新設予定。
新設される支援制度により今後は、博士後期課程への進学希望者の増加と、博士人材の一層の活躍促進が期待されるとしている。そのほか名古屋工業大学では、次世代研究者挑戦的研究プログラムの支援やリンナイ奨学財団奨学生など、多数の支援を行っている。
リセマム 宮内みりる