Stray Kidsをキャンペーンモデルに起用するなど、プレッピースタイルをアップデートし続けるトミー・ヒルフィガーに来日インタビュー。次世代へとつなぐプレッピーのルーツとは?
「トミー ヒルフィガー表参道店」のリニューアルセレモニーに合わせ6年ぶりに来日。
1985年に創業し、モダンプレッピーの代表格として幅広い世代にファンを持つグローバルブランド「トミー ヒルフィガー(TOMMY HILFIGER)」。最近ではK-POPグループのストレイキッズ(Stray Kids)をキャンペーンモデルに起用するなど時代のニーズを敏感にくみ取り、「クラシック・アメリカン・クール」のDNAに革新的なアップデートを取り入れながら常にプレッピースタイルの新たな展開を提案し続けている。 【写真集】Stray Kids(ストレイキッズ)がまとう、トミー ヒルフィガーの優美なテーラード そんなブランドを率いる創設者であり、プリンシパルデザイナーを務めるトミー・ヒルフィガー氏が、「トミー ヒルフィガー表参道店」のリニューアル1周年に合わせて来日。6年ぶりの訪日となった氏に、クリエイティブの背景についてショートインタビューを敢行した。
─ 久しぶりの来日となりますが、東京の街並みの変化についてはどのように感じましたか? 今回は滞在日数が限られており、ゆっくりと観光する余裕がありませんでしたが、渋谷は立ち寄ることができました。東京の変貌ぶりには目を見張るものがあり、新しい高層ビル群は東京の急速な成長と近代化を物語っています。以前にも増して、街にエネルギーが満ちているように感じました。若者たちが熱心にショッピングを楽しんでいる姿も印象的でした。 ─ 東京でお気に入りのスポットは? このお店「トミー ヒルフィガー 表参道店」がまさに(笑)。表参道は日本のファッションシーンの中心地ですから。他には原宿、渋谷、青山、新宿もお気に入りのエリア。40年ほど前から日本を訪れていますが、銀座でアートを鑑賞するのも旅の楽しみのひとつです。
ルーツへの深い理解が ブランドの独自性につながる
─ 近年トラディショナルなファッションが再び注目を集めていますが、トミー ヒルフィガーならではの強みはなんでしょうか? オリジナルのプレッピーが何たるかを、きちんとわかっていることです。私はアメリカで生まれ育ち、幼少期からプレッピーの文化に触れてきました。プレッピーの言語、つまりアウトドアやミリタリーの文脈、ボーディングスクール(寮制の高校)やアイビーリーグの学生らの装いの変遷を正しく理解しています。そうした本質的なアメリカンスタイルを基盤に、現代的なツイストを効かせ、ブランドの独自性を確立しています。 ─ では、オリジナルのプレッピースタイルに必要不可欠なアイテムは? エッセンシャルなアイテムは、6つあります。オックスフォードシャツ、ポロシャツ、チノパン、ゴルフジャケット、ケーブルセーター、Vネックセーター。どれもプレッピースタイルに欠かせない、クラシックなレンジのアイテムです。