クリミアの防空システムをウクライナが破壊…アメリカ供与のATACMS使用か
ウクライナ軍は12日、ロシアが一方的に併合した南部クリミアのセバストポリ周辺に配備されたロシア軍の三つの防空システムに対するミサイル攻撃に成功したと発表した。攻撃は11日に行われ、防空システム「S300」と「S400」のレーダーを破壊した。別のS400にも命中し、損害の程度を分析中だという。 【写真特集】ロシア軍、ウクライナ侵略から2年3か月
ウクライナ軍は10日にもクリミアの3か所の防空システムへの攻撃に成功したと発表したばかり。米国が供与した長射程地対地ミサイル「ATACMS」が使われている可能性が高いと報じられており、露軍は迎撃できずにいるという。
一方、ロイター通信によると、ロシア軍は12日、ウクライナ南部の工業都市クリビー・リフを弾道ミサイルで攻撃した。行政庁舎や集合住宅がある地区に着弾し、9人が死亡、子ども5人を含む29人が負傷した。クリビー・リフは、ウォロディミル・ゼレンスキー大統領の出身地だ。