タブー、予算、国境――俳優の伊藤健太郎が越えたい壁とは?“ツキ”を引き寄せるために大事にしている習慣も
――大衆から多様な意見が寄せられることで、他者と比べられるストレスとどのように向き合っていますか? 伊藤 極論ですが、仕事でネガティブになりそうなときは、「人間なんて、いつか死ぬし」って思うようにしています(笑)。宇宙規模で考えたら、自分の悩みなんて小さく感じるし、人生規模で考えたら今日の悩みなんて一瞬の出来事です。そもそも、戦争や天災の影響で“普通の暮らし”もままならない人たちがいるなかで、温かいご飯を食べてお風呂にも入れるなんて、すごく恵まれていますよね。落ち着いて仕事の悩みと向き合えるなんて、本当はすごく贅沢なこと。最近はそうやって考えるようになりました。 ――今後も『インシデンツ』シリーズを越える斬新なオファーが舞い込むかもしれません。仕事を「受ける」か「受けない」で迷った場合は、どんな基準で判断していますか? 伊藤 周りの意見を聞きますね。決定権を委ねるわけではないですが、1人で考えていると、自分好みの仕事ばかり受けてしまって、成長がストップしてしまう気がするんです。身近な人たちが勧める仕事に飛び込んでみると、最初は予想していなかったような刺激を得られることが多いんですよ。てか、そもそも自分に作品選びのセンスがあるとは思っていないので(笑)。今後も周囲の意見に素直に耳を傾けられる自分でいたいですね。
伊藤健太郎 いとうけんたろう 1997年6月30日生まれ。東京都出身。モデル活動を経て、2014年にドラマ『昼顔~平日午後3時の恋人たち~』にて健太郎名義で俳優デビュー。2015年『俺物語!!』(河合勇人監督)でスクリーンデビューを果たし、『デメキン』(17/山口義高監督)で映画初主演。大ブレイクのきっかけとなった2018年のドラマ『今日から俺は!!』で自身の苗字と同じ役を演じたことを機に、伊藤健太郎に改名。近年は映画『冬薔薇』、、『静かなるドン』などで主演を務めた。現在、『あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。』(成田洋一監督)が公開中。 『インシデンツ2』 総合動画配信サービス「DMM TV」のオリジナルコンテンツ第一弾として配信された『インシデンツ』の新作。企画総合プロデューサーは佐久間宣行が務め、前作を上回る超刺激的な“脱法コント”が完成。キャストは前作から森田哲矢(さらば青春の光)、東ブクロ(さらば青春の光)、伊藤健太郎、ヒコロヒー、みなみかわが続投し、新メンバーに加藤浩次を迎える。DMM TVにて第1話~第5話の配信が始まっており、2月9日(金)第6話(最終話)が配信。