トロサール抜きのアーセナルは考えられない 大当たりだった2700万ポンドの補強「スーパースターというわけではないが……」
ここまでチーム2位の17ゴールと大活躍
今季のアーセナル攻撃陣ではカイ・ハフェルツ、ブカヨ・サカ、マルティン・ウーデゴーらも目立っているが、見逃せないのはFWレアンドロ・トロサールの貢献だ。 12日には敵地オールド・トラッフォードでマンチェスター・ユナイテッドと対戦したが、この難しい一戦で決勝ゴールを挙げたのはトロサールだった。 これで今季トロサールのシーズン得点数は17ゴールとなった。これは20ゴールでチームトップのサカに続き、チーム2番目に多い数字だ。しかもサカが3865分間プレイしているのに対し、トロサールは2184分間しかプレイしていない。ベンチスタートも多かったトロサールは限られたチャンスを確実に活かしてきたのだ。 アーセナル専門メディア『Pain In The Arsenal』もその貢献度を絶賛する。 「29歳のトロサールはアーセナルのスーパースターというわけではないし、これからもそうではないかもしれない。しかし、アーセナルが依然としてタイトル争いに留まれている大きな要因の1人となっている」 「選手としての特長を見ると、トロサールのプロフィールに目立つものは特にない。彼は飛び抜けてスピードがあるわけでもなく、巧みな足技で驚かせるわけでもなく、創造性抜群というわけでもない。それでも彼は得点の奪い方を理解しており、適切なタイミングで適切なスペースにポジショニングする才能は実にユニークだ」 ブライトンでのトロサールは121試合で25ゴール14アシストの成績を残していたが、アーセナルでは67試合で18ゴール12アシストとかなり良いペースで得点に関与している。ブライトンとアーセナルでは環境が異なるとはいえ、トロサールがレベルアップしているのも間違いない。 何よりアーセナルはトロサールを2700万ポンドの移籍金で獲得している。現代の移籍市場を考えれば、大バーゲン価格と言える。
構成/ザ・ワールド編集部