デーブ・スペクター氏

　放送プロデューサーのデーブ・スペクター氏が10日、日本テレビ系「情報ライブ　ミヤネ屋」（月～金曜後1・55）に生出演し、9日に死去したキャスターの小倉智昭（おぐら・ともあき）さんの人生を振り返った。 【写真あり】10月にホームパーティーを開いた小倉さん。古市憲寿氏や伊藤利尋アナらと笑顔を見せていた 　小倉さんは9日午後3時8分、膀胱（ぼうこう）がんのため都内の自宅で死去した。77歳。 　デーブ氏はフジテレビ系情報番組「とくダネ！」で、99年4月の第1回放送から22年3月の最終回まで約22年間、小倉さんと共演した。 　デーブ氏から見た小倉さんの人生は、病との闘いだったという。「小倉さん、持病もあって、闘病慣れって言ったら変ですけど、ずっとそうやってこられていたので、正直に皆さんに伝える方だったので、入院するたびに今回も大丈夫でしょうとみんな思っていたと思う」。デーブ氏も病を克服して復帰することを信じていたという。「病魔というものに最後、勝てなかったけど、みんな大好きで、アナウンサーやスタッフの面倒見も良くて、いつも気を利かせたりして」と、小倉さんの心優しい一面を振り返った。 　小倉さんは2016年5月に膀胱がんを公表。同月に内視鏡手術でがんを切除したが、全摘はしなかった。病状は進み、18年夏、生放送直前に膀胱から大量出血。同年秋に全摘手術を受けた。その後、21年秋に肺転移が見つかり、23年には腎盂（じんう）がんと診断され、左の腎臓の全摘手術を受けた。入退院を繰り返しつつ仕事にも励んでいたが、11月には骨盤や腰椎、髄膜にも転移が見つかり、今月に入り体調が急変した。葬儀は家族葬で行い、後日「お別れの会」を予定している。