Number_i、TOMORROW X TOGETHERらアジア最先端11組が夢の共演 『NHK MUSIC EXPO 2024』収録レポート
グローバルアーティストが夢の共演を果たす音楽番組『NHK MUSIC EXPO 2024』が、8月22日(木)22時よりNHK総合で放送される。昨年9月に放送された第1回はNHK101スタジオで収録されていたが、今回は会場をNHKホールへ移し、よりライブ感の強いステージを実現。開催日数も1Dayから2Daysとなり、出演アーティスト数も8組から11組へスケールアップした。 【写真ギャラリー】『NHK MUSIC EXPO 2024』ライブ写真(全31点) また、2年目となる今年は“アジアから世界に躍進を遂げるアーティストたち”がキーワード。ILLIT、新しい学校のリーダーズ、XG、WayV、ENHYPEN、TOMORROW X TOGETHER、Number_i、BRIGHT、RIIZE、ME:I、LE SSERAFIMといったグローバルに活躍するアーティストが日本、韓国、中国、タイなどから集結し、それぞれの魅力を輝かせると共に一夜限りのコラボレーションで魅せた。 本稿では、8月10日(Day1)、11日(Day2)に行われた収録の様子をお届けする。 ※以下、ネタバレあり
8月10日(Day1)トークから芽生えた友情、夢のコラボも「ぶちかます」
WayV、XG、Number_i、RIIZE、LE SSERAFIMの5組が出演したDay1。収録前からNHKホールに煌めく個性豊かなサイリウムは、推しの登場を待ちきれないオーディエンスの胸の高鳴りを映し出しているよう。「いろんなアーティストが集まる場だからこそ、自分が応援しなくては」というファンの熱が、その場にいるだけでじわじわと伝わってくる。また、個性豊かなのは、ペンライトのデザインやカラーだけでなかったのも印象的だ。パッと見渡しただけでも、年代や国籍がバラバラな観客たち。『NHK MUSIC EXPO』は、アーティストだけでなくオーディエンスまでもダイバーシティなのだと、その光景は伝えていた。 前説を終えると、ステージにはMCの山里亮太(南海キャンディーズ)が登場。「今世界で活躍するアーティストのみなさんが、ここNHKホールから熱いパフォーマンスの数々をお届けします!」と告げると、会場はさらに熱狂の渦へ。最高潮の盛り上がりのなか、ライブに繋がれていった。 トップバッターを務めたのは、デビュー直後にも関わらずコーチェラ・フェスティバル出演を果たし、大きな話題となったNumber_iだ。デビュー曲の「GOAT」を披露し、幕開けにふさわしい勢いのあるステージをぶちかましていった。 続くRIIZEは、「Boom Boom Bass」で息のあったライブを展開。タイミングだけでなく、手足の角度やリズムの感じかたに至るまで意識の行き届いたダンスは、並外れたこだわりを感じさせる。圧巻のエンターテインメントを前に、口元を手で覆い、瞳を潤ませるBRIIZE(RIIZEのファン呼称)もいた。 余裕たっぷりに「Give Me That」をパフォーマンスしたのは、中国を中心に活動しているWayVだ。舞台上でメンバーが色気を放つたび、客席にはWayZenNi(WayVのファン呼称)の声にならない声が満ちる。ここぞという瞬間では、たっぷりと愛嬌も炸裂させ、カメラの奥にいる視聴者も現場に集った観客も射抜くようなステージを作り上げた。 この日、初となるトークでは、LE SSERAFIMとXGが登場。ツアーのマストアイテムや盛り上がるコメント、プライベートの過ごしかたなどをテーマに、トークを繰り広げる。最後には、HUH YUNJIN(LE SSERAFIM)が「私たちと友達になってくれませんか」とXGへラブコール。それを受けたXGは手でハートのサインを作って答え、微笑ましい交流をみせた。 そのままXGはステージに残り、「SOMETHING AIN’T RIGHT」のパフォーマンスへ。ポップでキュートなステージにはエネルギーが漲り、観客席の奥のほうまでパッションが広がっていく。ライブ後もマイクに残った荒い呼吸は、彼女たちがたった1曲のステージにも出し惜しみせず全力投球していることを物語っていた。 2度目のトークで姿を現したのは、WayV、Number_i、RIIZEの3組。ライブで盛り上がる中国語・韓国語・日本語やよく聴く日本のアーティストの話題で盛り上がり、終始和気あいあいとしたムードである。この日限りのスペシャルステージでは、ダンスで3グループの楽曲を繋いでいく『RIIZE × WayV × Number_i ダンスメドレー』をドロップ。各グループのパフォーマンスが間髪なく連なっていくことにより、それぞれの個性を際立たせると同時に、国境を超えたシーンの連帯感を感じさせ、終盤には、ダンスメドレーのラストを飾る演出を披露した。 Day1が終盤戦へと差し掛かる頃、「EASY」を引き連れたLE SSERAFIMがステージへと舞い降りた。最高難易度と呼ばれる楽曲だが、軽さと重さ、柔らかさと硬さなど、両極端な要素を難なく混ぜ合わせたダンスは、ドラマチックで美しい。圧倒的なパフォーマンスとカリスマ性が際立つライブでオーディエンスを虜にし、しっかりとラストへバトンを繋いだ。 Day1のラストを飾ったのは、オープニングでも爪痕を残したNumber_i。8月19日リリースの1st Full Album『No.Ⅰ』のリードトラックである「INZM」を投下し、1曲目以上にぶちかます。