金熊賞の映画監督が極秘出国 有罪判決後、イラン体制批判
【テヘラン共同】ベルリン国際映画祭で2020年に最高賞「金熊賞」に輝いたイランのモハマド・ラスロフ監督は13日、イランから極秘に出国したと自身のインスタグラムで明らかにした。ラスロフ氏の弁護士は8日にX(旧ツイッター)で、国家安全保障に反する共謀罪で禁錮8年とむち打ちなどの判決が確定したと明らかにしていた。 ラスロフ氏はこれまで女性の人権改革に後ろ向きなイスラム革命体制を批判してきた。AP通信によると、ラスロフ氏は12日付の声明で数日前に欧州に着いたと明らかにした。「刑務所に入るかイランを去るか決めなければならなかった。つらい気持ちで亡命を選んだ」と強調した。