ドジャースが球団18年ぶりの「0三振勝利」 大谷翔平が初回に見せた粘りを監督も称賛
◆米大リーグ ダイヤモンドバックス4―8ドジャース(29日・米アリゾナ州フェニックス=チェースフィールド) ドジャースが球団18年ぶりの「0三振勝利」を達成した。現地の記者席で見ていた米「USAトゥデー」のボブ・ナイチンゲール記者が自身のX(旧ツイッター)で18年ぶりの快挙であることを伝え、全米野球記者協会のエリック・スティーブン記者はXで「ドジャースの打者陣が試合で1つも三振しなかったのは、2006年8月28日が最後である」と報じた。 この日のド軍は34打数10安打9四死球(1犠飛)、延べ44人の打者が打席に立ち、相手投手陣に一度の三振も許さなかった。2回にE・ヘルナンデスの適時二塁打などで2点を先制。5回は1死満塁からT・ヘルナンデスが2点二塁打を放つなど打者一巡の猛攻で4点を奪い、昨年のプレーオフ・地区シリーズで3連敗を喫して以来のDバックス戦で快勝した。 「2番・DH」で先発出場した大谷翔平投手(29)は4打数2安打1打点で5試合ぶりのマルチ安打を記録。初回はフルカウントからの6球目のカーブを右膝への自打球としながらファウルで粘ると、7球目の79・3マイル(約128キロ)のカーブを中前へ。「0三振」の流れをつくり出すと、8回無死一、二塁では4番手左腕・アレンから左前適時打を放った。この日は5打席全てが左腕との対戦。試合前の時点で対右投手の打率3割8分9厘に対し、対左投手は2割6分だっただけに“大谷対策”だったのだろうが、5打席の中でうまく適応した。 試合後、ロバーツ監督は「今日の打撃はとても競争心があるものだった。犠打、2ストライクからの二塁打は大きかった。翔平は初回にやってくれたし、キケ(E・ヘルナンデス)や1番から9番までみんながいい仕事をしてくれた。総合的に攻撃のパフォーマンスはグレートだった」と打線をたたえた。
報知新聞社