トップモデルたちの壮絶な闘い...。ライバルと上を目指し「スーパーモデル」黄金期を生きた、4人の"圧倒的美貌"をふり返り
1992年9月号の『ハーパーズ バザー』の表紙には、「エレガンスの時代へ突入」の文字が踊っている。そして、この信条を体現したのは、数多くのトップモデルたちだった。 【写真】「このモデルありきのファッション界」。スーパーモデル黄金期を戦い抜いた、21人の伝説的モデルたち リンダ・エヴァンジェリスタ、ナオミ・キャンベル、シンディ・クロフォードといった80年代からの大物から、ケイト・モス、アレック・ウェック、ジェニー・シミズといった新人まで、こうした多様な美は、業界向けの小難しい制約に取って代わり、ランウェイから世界的な舞台へと踏み出した。 エヴァンジェリスタが、彼女たちの飛ぶ鳥落とす勢いについて述べた言葉を引用しよう。「1万ドル(約110万円)以下の仕事ならベッドから出ない」と、彼女が1990年に投げかけた言葉はあまりにも有名だ。ここに、財を成し、見出しを飾り、90年代のスーパーモデルの代表格となったトップモデルたちをご紹介しよう。
リンダ・エヴァンジェリスタ
究極の"カメレオン"の先駆者となった、カナダ人のスーパーモデルのリンダ・エヴァンジェリスタは、90年代を通してヘアスタイルを変え続け、そうすることで多くの見出しを飾った。黒髪のピクシーカットや、赤毛のボブ、プラチナブランドのセットなど、エヴァンジェリスタのスタイルは、何シーズンにもわたって無数のデザイナーたちの注目を集め、彼女をキャンペーンの顔にしたり、ランウェイショーの中心として起用したりした。
ナオミ・キャンベル
キャンベルはキャットウォークの女王だ。ビヨンセが自身の曲『Get Me Bodied』で、「ナオミ・キャンベルのように部屋を歩いて」とリスナーを鼓舞し、彼女特有の歩き方を不滅のものにしたほどだ。そして、イギリス生まれのスーパーモデルである彼女は、大成功したものの、トップへの道のりは逆境と向かい合わせだった。ランウェイや広告、雑誌の撮影では、しばしばたったひとりの黒人モデルだった。輝かしいキャリアを通じて、彼女は、世間に広まっていたイメージを覆すために戦ってきたのだ。