THE ALFEE、50年のキャリアで一番ピンチだったのは“デビュー時” 高見沢「これじゃダメだって気がついた」
2024年にデビュー50周年を迎えるTHE ALFEE。彼らの50年間を振り返る特別番組が放送される。 【画像】母校で50年を振り返るTHE ALFEE THE ALFEEは1974年8月25日に、1stシングル『夏しぐれ』でデビューした。50年間バンドを続けられた理由について、メンバーは「自分たちにも分からない」という。そこで、本番組は“一体なぜ THE ALFEE は変わらず50年も続けることが出来たのか?”をテーマに構成。桜井賢、坂崎幸之助、高見沢俊彦とともに過去の音楽番組やライブ映像を振り返るほか、メンバーをよく知る著名人やファンのコメント、脳科学者・心理学者といった専門家による分析も踏まえながら、“50年も続いた理由”“50年目の真実”を紐解いていく。 番組収録を終えての囲み取材で、まず特に印象深かった映像を問われた3人。高見沢は、『ザ・ベストテン』(1978年~1989年/TBS系)で「星空のディスタンス」を歌唱した時のことを挙げ、「セットが素晴らしい!今では考えられないぐらい(笑)」と当時を振り返った。番組内では、視聴者から届いた24万通のはがきをステージに並べ、そこから1枚選んで送り主に電話したこともあったようで、坂崎は「忘れてた映像もありましたね」とコメント。今回、映像を観ることで思い出した出来事も多くあったという。 続いて、「これまでの活動でピンチだと感じた時は?」という質問に、高見沢が「デビュー時」と回答すると坂崎、桜井も賛同。もともとギタリストとしてバンドに加入した高見沢だったが、「僕がリードボーカルになっちゃった(笑)。しかも、『今日から君はギター弾かないでいいから、ハンドマイクで歌ってくれ』と(言われた)」と、周りのスタッフからの急な提案に困惑したという。 さらに、桜井も弾いたことのないギターを弾くことになってしまった。「弾けないから弾き真似するんですよ(笑)」「エアギター!」と笑い合いながらも、当時の自分たちにとってはピンチだったとのことで、桜井は「変なデビューしちゃったから、これじゃダメだって気がついたんだよね」と自らのスタンスを変えるきっかけになったとも話した。 番組収録を行ったのは、3人が出会い、バンドの結成地となった明治学院大学。3人がそろってキャンパスを訪れたのは、10年前に名誉学士の称号を授与した時以来だという。さまざまな思い出が詰まった場所での撮影に、桜井は「チャペルに来ると明治学院に来たって思いますね。礼拝を週に2回やっていたので」と在学当時を振り返った。 当時からは校舎も新しくなり、「綺麗になった」と話す3人。さらに、坂崎が大学受験時に一年前の募集要項を見ていたために当初予定していた学部試験を受けそびれてしまったエピソードや、他大学の学際に呼ばれて演奏していたことなど、和気あいあいと昔話に花を咲かせた。 出会った当初と今で、お互いの印象は「変わっていない」という。今後の目標を問われると、高見沢は「バンドとして3000本(のコンサート)を目標に生きていこうと思います」と宣言した。収録時点でコンサートの本数は2900本を超えており、このペースでいけば来年か再来年には叶う見込みとのこと。とはいえ、コロナ禍で2年間ツアーができなかったため、当初は今年中に達成する予定だったという。「50周年、70歳、3000本ってメモリアルだったんだけど、多すぎたんで持ち越せて逆によかったかも」と笑う坂崎にふたりも同調し、「(3000本達成したら)また取り上げていただければ」と集まった記者たちに呼びかけた。 デビュー以降、メンバーチェンジや活動休止をすることもなく、50年間走り続けてきたTHE ALFEE。今回の特番でバンドの歴史を振り返ると同時に、あらためて彼らの魅力を知る機会となるだろう。
かなざわまゆ