<HERO>石垣島に異動が決まった木村拓哉“久利生”と松たか子“雨宮”の恋の行方
ヒットドラマの最終話は、その人の思い出に色濃く残っている場合もあれば、全話欠かさず見ていた人でも「あれ? どんな終わり方だったっけ?」と思う作品もある。木村拓哉主演の「HERO」はどうだろうか。 【写真】2014年「HERO」第2シリーズでは北川景子が麻木事務官を演じた 2001年に放送され、平均視聴率34.3%を記録した大ヒット作で、その後連続ドラマの続編も劇場版も生まれているだけあって、第1シーズンの最終話がどんな結末だったか覚えている人は少ないのでは。現在、FODで8月6日(火)まで無料公開中の第11話(最終話)を紹介する。(以下、ネタバレが含まれます) ■久利生がサッカースタジアムに…警備員殺しの事件に迫る 2024年4月からのFODでは人気のフジテレビドラマを毎月5作品分、FOD・TVerにて毎日無料公開する「#ドラ活 浸れ、超自分的ドラマ生活。」を開催中。対象作品のひとつ、「HERO」は第1話ほか対象話が8月6日火曜まで無料公開中だ。 第11話「最後の事件」は、キャスター暴行事件で、結果的に世間を騒がした久利生(木村拓哉)に対するバッシングが高まり、地検の上層部は、久利生に異動転勤の処分をだす。しかし久利生は、そんなことは一向に気にかけず、雨宮(松たか子)とともにサッカースタジアムで刺殺された警備員の事件に取り組むのだった。被疑者は逮捕されているが完全黙秘。なぜ警備員を殺したのか話そうとしない。 国会議員や高級官僚の事件を専門にする東京地検特捜部の検事が被疑者を調べるとやってきて、久利生の捜査はなかなか進まない。殺された警備員には、息子の良太(今野雅人)がいた。母親はすでに亡くなっており、一人残された良太のためにも、事件の真相を明らかにしようとする久利生。ねばり強く関係者、現場を回り、久利生と雨宮は、事件当日、スタジアムにある政治家がいた事実をつかむ。 ■木村拓哉演じる久利生は日本中を夢中にさせる“HERO”だった 久利生が沖縄・石垣島に異動すると聞いて、雨宮は久利生の存在が自分の中で大きく膨らんでいたことを再確認する。それは恋愛感情なのか、同僚として仕事への情熱を教えてくれた男性への気持ちなのかは雨宮にしか分からないのだが、久利生と雨宮が“男女の関係”になりそうでならないむずがゆさみたいなものを視聴者が楽しんだドラマだったことは間違いない。 サッカースタジアムで政治家の身代わりとなって殺されてしまった警備員の息子・良太から、事件解決に導いた久利生へ「検事さんは僕のヒーローだよ」というセリフが出て「HERO」というタイトルが回収された。全話通して久利生は、事件の真相や事実解明に向けてまっすぐ走り回っており、たしかにヒーローの名に相応しい。その後、久利生が良太に「将来の総理大臣守ってんだよ、ヒーローはおまえの親父だろ」と言ってあげるところもひっくるめて、久利生の完璧なカッコ良さが演出されていた。 第1シーズンのラストで久利生と雨宮が結ばれたかどうかのヒントは「カメルーン代表の名前を全員言えたらワールドカップに連れてってやるよ」という2002年ワールドカップの時事ネタが盛り込まれた久利生のセリフから記憶をたどってもらえると良いと思う。思い出せない人はFODを見るか、一世風靡した茶色のダウンコートを着た検事が大活躍したヒット作品があったなという思い出を再度胸にしまって懐かしい気持ちを思い出してほしい。