「年収は4200万」と偽り…50歳男「結婚アプリで知り合った女性から」7000万タワマン詐欺疑惑
「一緒に住むなら港区あたりがいいよね」 「2人でタワーマンションに暮らしたいな」 高層マンションの内覧会で、男は一緒に参加した女性にこう甘言をろうしていたという。 「年収は4200万」…結婚アプリで知り合った女性から7000万詐欺「男の戦慄素顔」写真 4月11日、警視庁愛宕署は詐欺の疑いで東京都港区に住む職業不詳・矢野和寛容疑者(50)を逮捕したと発表した。本紙カメラマンは矢野容疑者の送検を撮影。矢野容疑者はカメラに気づくと、顔をしかめ厳しい表情をみせた。 「被害にあったのは50代の会社役員の女性Aさんです。2人は昨年8月、結婚アプリを通じ知り合いました。矢野容疑者が、自身で借りている港区内のタワマン内で告白し交際開始。矢野容疑者は『私は広告代理店業のアドバイザー』『年収は4200万円ある』なとど偽り、Aさんを信じ込ませていたようです。 2人でタワマンの内覧会に参加し『一緒に住むなら港区あたりがいいよね』とAさんを誘っていたとか。昨年9月には『いい物件がある』『手付金を払わないと他の人にとられてしまう』と説明し、Aさんから約500万円を騙しとったとされます」(全国紙社会部記者) ◆既婚者が「結婚しよう」 しかし矢野容疑者は、当該物件を購入していなかったことが発覚。Aさんが「手付金」の返却を求めても「他の人に(物件を)とられてしまった」などと言い訳し、返金に応じなかったという。Aさんが警察に相談し事件が発覚した。 「Aさんの他にも、矢野容疑者からの被害を訴えている女性は少なくとも8人にのぼります。彼女たちから矢野容疑者の口座へ入金された金額は7000万円近くになるとか。警察の調べに対し、矢野容疑者は『何も知りません』と、犯行を否認しています」(同前) 結婚話を悪用して、トラブルになるケースが相次いている。最近おきた主な事件を紹介しよう。 ・’22年7月、殺人の容疑で40代の男Bが逮捕される。Bは既婚であるにもかかわらず婚活パーティにたびたび参加。知り合ったシングルマザーの女性に「結婚しよう」と話し交際するも、なんらかのトラブルで殺害。女性はBの子どもを妊娠していたという。 ・今年2月、詐欺の容疑で30代の男Cを逮捕。Cはマッチングアプリで知り合った女性医師に「祖父は石油で儲けた資産家でサウジアラビアでは高級車に乗っている」「国内外に多くの不動産を所有」と話し交際。結婚をちらつかせ「贈与税や相続税対策として銀行の債権を購入してほしい」と頼み、女性から数千万円を騙しとったとされる。 当然のことながら、甘い話には裏があると考えるべきだろう。経歴のハッキリしない人物から結婚を申し込まれたら、一人で決断せずに親族や友人などに相談。親しい仲でも、高額なカネの請求などには安易に応じない勇気が必要かもしれない。
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