井上尚弥巡り”場外戦” マッチルームのハーン氏が「うそつき」とトップランクのアラム氏にかみつく
英興行王手「マッチルーム」のエディ・ハーンCEOが20日(日本時間21日)、TJ・ドヘニー(アイルランド)が世界4団体スーパーバンタム級(55・3キロ以下)統一王者の井上尚弥に挑戦するプランが浮上していることに対して「ひどいミスマッチ」と不満を口にした。 尚弥は次戦を9月に都内でドヘニーと対戦することが有力視されているが、専門メディア「IRISH BOXING」によると、ハーン氏は米興行大手「トップランク」が「格闘技ファンをだましている」とまで言い放った。そして、「井上が唯一競ることになる試合をするべき」と意見した。それは、同社と契約するWBA1位ムロジョン・アフマダリエフ(ウズベキスタン)との試合に変更するべきとの意味だという。 トップランクのボブ・アラムCEOが別の海外メディアに「アフマダリエフなんて選手は知らない」とコメントしたことに憤慨。「私が腹を立てているのは、彼がうそつきだからです。『アフマダリエフなんて聞いたことない』なんて、冗談でしょう。この階級で唯一、井上と競った試合ができるのはアフマダリエフだけ」と怒りをあらわした。 ハーン氏は「ミスマッチはしないでください。申し訳ありませんが、井上対ドヘニーはひどいミスマッチです。アフマダリエフ選手は誰よりもすばらしい試合を見せてくれるでしょう」と暗にドヘニーでは”実力不足”と言い放った。 WBAが尚弥陣営とアフマダリエフ陣営に9月25日までに指名試合を行うよう通達したが、アラム氏が「タイトルを失ってもかまわない」などと無視するような発言をしたことが、ハーン氏のかんに障ったようだ。 尚弥の試合が世界の注目を集め、大きなお金が動くことになるからこその”場外戦”となった。
報知新聞社