飲み会帰り、タクシー減って困ってない? 目的地近い客同士、アプリで集まり相乗り帰宅 割り勘計算はAIにおまかせ 鹿児島市で10月から実証実験
鹿児島市地域公共交通会議が23日、市役所であり、10月から実施を検討している市中心部からの夜間タクシーの相乗り実証実験の概要報告があった。運転手不足により、市民が周辺団地に帰宅しづらくなっている課題解消に向けた取り組み。 【写真】夜間タクシー相乗りや、公共交通不便地域でのAIオンデマンド交通の実証実験について話し合う鹿児島市地域公共交通会議=23日、市役所
期間は10月1日~12月31日。目的地が近い客同士がアプリを活用して相乗りする。乗車エリアはJR鹿児島中央駅や天文館などの中心市街地で、降車は伊敷団地、星ケ峯ニュータウン、吉野地域など人口7000人以上の19地域。利用は午後8時半~午前1時半。運行コースは人工知能(AI)が決め、走行距離などに応じて事前に確定した料金を客がそれぞれ負担する。 委員からは「バス利用が減り、ますます最終便の繰り上げが懸念される」「地域活性化に役立つ」などの意見が出た。市は意見を踏まえて今後詳細を決める。 会議ではほかに、谷山地域の「あいばす」運行エリアで10~12月に実施するAIオンデマンド交通実証実験計画を承認した。昨年度の運賃無料の実証実験に続き、今回は有料で実施し、収益性などを検証する。
南日本新聞 | 鹿児島