【写真：Getty Images】

　マンチェスター・シティとプレミアリーグは、同クラブのファイナンシャル・フェアプレー（FFP）違反疑惑と、プレミアリーグの関連当事者取引（APT）に関して対立している。この激しい争いが、世界最高リーグの崩壊を招く可能性があるとキース・ワイネス氏が忠告した。英メディア『フットボール・インサイダー』が報じている。 　 　ワイネス氏は2004年から2009年までエバートンのCEOを務めた経験があり、現在はトップクラブにアドバイスするサッカーコンサルタント会社を経営している人物だ。マンCは2009年9月から9年間にわたって、115件の財務規則違反を犯した疑いで告発されている。反対にマンCはAPTの合法性を巡ってプレミアリーグを訴えていた。すでにAPTに関しては訴訟の結果が出ており、マンCの訴えの大半は却下されたものの、株主ローンをAPT規則の適用範囲から除外すべきでは無いという主張を含め一部が認められている。 　マンCとプレミアリーグの対立に関して、ワイネス氏は「マンCは緊張をさらに煽った。各クラブはこれにかなり怒っており、クラブ間の本当の分裂が見られ始めている。この怒りが鎮まり、和解と平和の到来に繋がることを願っている。人々がここまで怒ると、最終的には自己利益のために平和が必要だと気づくことがあるのだ。そうならなければ、世界最高のリーグの一つが崩壊してしまうことになるだろう」と警鐘を鳴らしている。APT訴訟においては、アーセナルなど複数のクラブがプレミアリーグ側につき、エバートンやチェルシーなどがマンC側につくという構図があったため、すでにクラブ間の関係に亀裂が生じているかもしれない。