プロ野球、最も勝ち運のあった選手は誰か? ランキングでシーズンを振り返る
最もコンスタントな打者は? 無安打試合ランク
スタメンで試合に出た以上、1本はヒットを打ちたいもの。表2はスタメン出場時に無安打に終わることが少なかった、多かった選手のランキングである。 まずはベストから。1位の記録を残したのは、今シーズン守備に加え打撃でも飛躍を果たした広島の菊池だ。144試合すべてに出場し、無安打だったのはわずかに23試合。あのイチロー以来となるシーズン2度の20試合連続安打を記録するなど、年間を通じて大きなスランプもなく充実したシーズンを過ごした。そのほか上位にはセ・リーグの好打者が並んだ。 2位の田中浩(ヤクルト)は今シーズンブレイクを果たした山田にポジションを奪われ、スタメン出場がわずか11試合。しかしそのうち9試合でヒットを放ち意地を見せている。 一方ワーストのランキングには各チームの控えキャッチャーが多くランクイン。打力は二の次なポジションだけに仕方のないところか。規定打席に到達した選手の中でのワーストは楽天のジョーンズで46.4%、約2試合に1回はノーヒットだったことになる。 セ・リーグのワーストは巨人の村田。チームトップの37試合でマルチ安打を記録する一方でノーヒットは55試合と好不調の波が激しい一年だった。
バントの名手は? 送りバント成功率
決めて当たり前ともいわれる送りバントだが、本当に当たり前のように決めていたのは誰なのか? 表3は送りバント成功率のベスト&ワーストだ。今シーズン10回以上送りバントを試みた選手ですべて成功させたのは5人、その中でも最も多くバントを決めたのがヤクルトの上田だ。打率.210と不振に終わった一年だったが、それでも多くの試合で2番として出場できたのはこのバントによるものといえるだろう。 同じく打撃不振に終わった片岡(巨人)もバントの失敗はわずかに1回、打てない中で最低限の仕事は果たしていた。パ・リーグで犠打数トップだった今宮(ソフトバンク)は成功率だと30位の86.3%、今シーズンのNPB平均83.2%とさほど変わらない数字となってしまっている。成功率のワーストには投手の名前が並び、岩田、藤浪(ともに阪神)、井納(DeNA)、内海(巨人)ともう少し勝てたのでは?という投手が目立つ。自身の勝ち星のためにも成功率を高めたいところだ。