レディーバード セレンディップGと連携加速 美容機器改良や海外販売も
セレンディップ・ホールディングス(HD、本社名古屋市)子会社で美容機器を手掛けるレディーバード(本社東京都)は、セレンディップグループ会社との連携を始めている。今年3月にセレンディップグループ入りしたのを機に、グループ会社の協力を受けながら、製品の競争力強化や海外販売につなげている。 セレンディップHDは中堅・中小企業の後継者難などを契機に資本参加し、成長を支援する事業承継支援事業などを手掛けている。グループ会社は12社。 セレンディプHD傘下のグループ会社各社は、グループ内の経営資源を相互活用することで、単独の事業会社では得られないスピードで経営改革を推進する。 レディーバードは、自動化設備を手掛ける天竜精機(本社長野県)のノウハウを活用し、脱毛器の光源の耐久性を高める設計変更を行ったという。また、製品の試作では、アペックス(本社東京都)のサポートを受けている。 直近でも複数の美容機能を搭載した美容機器「メタフィット」を開発して発売した。頭皮や肌などのエステを行える。卓上タイプで簡易に導入できるようにした。グループ会社の社長、役員が合宿や役員会を開いてコミュニケーションを取ることでグループ連携につなげてきた。
レディーバードの横沢直希社長は「従来は製品の不具合が時折生じていた。グループ入りして、ものづくりのレベルアップにつながった」と話している。 また、海外販売にも本腰を入れる。2025年には香港で開催される国際美容展示会「コスモプロフ」に初出展する。グループ会社の海外ネットワークを生かして、東南アジアや欧州、南米での販売を目指す。 レディーバードは12年に創業。短時間で済む脱毛機器を開発し、大手サロンや個人サロン向けに販売を伸ばしてきた。美容機器を累計で約3千台販売した。製品は、東京都内にある工場などで組み立てている。23年5月期売上高は約11億円。従業員約10人(9月末時点)。