海外メディアは前田健太のツインズ移籍と大型三角トレードをどう評価したか?「約3億4000万円のマエケンは特売選手」
ドジャースの前田健太投手(31)のツインズへのトレード移籍が日本時間5日、決まった。マエケンだけでなく、ドジャースとレッドソックス、ツインズによる大型の三角トレードで、レッドソックスのムーキー・ベッツ外野手(27)、デービッド・プライス投手(34)がドジャースへ、ドジャースのアレックス・バルドゥーゴ外野手(23)とツインズのブラスダー・グラテロル投手(21)がレッドソックスへ移籍することになった。 前田は、メジャー4年間で47勝35敗6セーブ、防御率3.87の成績。昨季は先発、中継ぎで37試合に登板、10勝8敗3セーブ、防御率4.04の成績を残した。一方、ツインズが放出したグラテロルは、昨季メジャーデビューした将来有望とされる若手。海外メディアは、マエケンのトレード移籍をどう評価しているのか? CBSスポーツは、今回の三角トレードを「野球界で最も儲けのある球団の1つのレッドソックスが、地元で育ったMVP選手(ベッツ)をキープするよりも、利益を優先することを選んだ。ぜいたく税を避けるために大きなトレードを成立させる必要があった」と分析。 「トレードの前にレッドソックスは(総年俸で)ぜいたく税までの限度額を2000万ドル(約22億円)近く超えていると予想されていた。レッドソックスが限度額を下回るには、単純にベッツと彼の年俸2700万ドル(約30億円)をトレードするだけでよかった。次の3シーズンでプライスに支払う9600万ドル(約105億円)の負担額が半分になることで、彼らは年俸総額をさらに下げることができる」と記した。 マエケンが移籍したツインズについては「ツインズの前田獲得のためにグラテロルをトレードしたことは理に適う。ミネソタは今勝利を目指しており、前田は新たな質の高い先発としてチームに加わる」と評価。「ドジャースは、しばしば前田に対し、ポストシーズンでの役割に備える戦略として、シーズン後半でブルペンに配置転換を依頼していた。ツインズも同様のことをするかもしれないが、チームは再編したローテーションを支える核の一枚として前田を見ているようだ」と起用法を予測した。 また2018年のMVP、ベッツと2012年のサイヤング賞左腕、プライスが移籍するドジャースが「疑いなくワールドシリーズの最有力候補になった」と指摘した。