竹工芸家の岐部笙芳さん“人間国宝”認定へ 「素晴らしい文化を後世に伝えてたい」喜び語る
大分県九重町の竹工芸家の岐部笙芳(きべ・せいほう)さん(72)が、県内で2人目となる「人間国宝」に認定されることになりました。 【写真を見る】竹工芸家の岐部笙芳さん“人間国宝”認定へ 「素晴らしい文化を後世に伝えてたい」喜び語る 九重町の自宅兼工房で制作活動をしている岐部さんは、サラリーマンを経て38歳の時に竹工芸の道へ。2014年には紫綬褒章を受章。19日に開催された国の文化審議会で重要無形文化財の保持者、いわゆる「人間国宝」に認定されることになりました。 (岐部笙芳さん)「『本当ですか?』みたいな感じで。今でもまだ実感がない」 工芸技術の部の竹工芸では現在、全国で2人が「人間国宝」に認定されていて、岐部さんは3人目の保持者となります。 (岐部笙芳さん)「『ここをどうにかしないといけないな』という時は、何かいい方法がないか、どうしたらいいんだろうかと思って考えながらやっている」 岐部さんは今後、竹工芸の魅力と伝統を多くの人に伝えていきたいと考えています。 (岐部笙芳さん)「素晴らしい文化を後の世代に伝えていきたい。若い人たちを育てていくということも大切かなと思っている」 大分県内で人間国宝に認定されるのは、1974年に死去した同じ竹工芸の生野祥雲齋さん以来2人目です。
大分放送