“完璧すぎる”バービーは女の子の憧れなのか? 固定観念を覆した映画で伝えたいメッセージ
■“完璧”よりも大切なこととは
映画では、すべてが完璧で夢のような毎日が続くバービーランドで暮らすバービーが、太もものセルライトを気にし、どんな手を使ってでも完璧であろうとする場面も。しかし、これまで自分を縛り付けていた固定観念や生きづらさが言語化されることで、最後には“本当に大切なこと”に気付いていきます。 映画を通して伝えたかったメッセ―ジを聞くと「“ありのままの自分でいい”、そして“今のままの自分で十分である”ということです。何かの外見や在り方をまねる必要はないし、ありのままの自分でいるだけで価値があるのです。バービーは、特に女性にとっていろんな感情を抱かせる存在であり、多くの女性や男性が、常に自分を比較しているということを象徴していると思います。現代は人形のみならずソーシャルメディアなど、劣等感を刺激し、自分が不十分だと感じさせるものにあふれています。私は、ありのままの自分で十分であり、価値のある人間になるために他の何かを目指す必要などないのだ、と観客が感じられるような映画を作りたかったのです」と語りました。